- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場の大幅下落を後押しする懸念材料として燻っていた”G20での仮想通貨規制”における方向性の一部が本日明らかとなりました。大方の予想と反してポジティブサプライズだったことで、上向き方向へ反発を見せています。
- 東京市場
- 日米政治リスク上昇により、主要三指数揃って下落。投資家心理の悪化により、東証一部の売買代金は、今年最低の2兆1678億円に。
仮想通貨市場
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が本日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕し、仮想通貨の国際規制や電子商取引の課税ルールが議題となっていました。
ビットコインを初めとする仮想通貨全体が今回のG20での”仮想通貨規制の議題”が懸念材料となり、昨日から続く地合いの悪い中、19日の午前1時付近ではBTC=約79万円まで下落しました。
警戒感からリスクオフの流れが強まる中、金融安定理事会(Financial Stability Board)会長であるMark Carney氏は、『現時点では、仮想通貨は世界的な金融の安全性を脅かす存在ではない』と言及、その影響を受けて価格が大きく反発しています。
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テクニカル分析では、今回の反発は予想していたラインを若干はみ出したものの、ほとんどライン通りに反発したように見受けられます。
チャートを見れば、レジスタンスライン(抵抗線)を上抜けましたが、まだまだ予断を許さず、浅く反発して三角内に戻っていく可能性も高いと言えるでしょう。
明確に上抜けし、再び反発する流れになった場合、材料次第ではそのまま上向き方向へ価格推移していくことが予想されますので、慎重に相場を見ていくことをお勧めします。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
16日(金曜引け後)から18日にかけて、G20の動向を警戒した仮想通貨の急落局面を迎えていたことに加え、外国為替市場における円相場の下げ渋り、国内政治の先行き不透明感などに引きずられるような形で、寄り直後から軒並み売り込まれるなど軟調に推移。
終値では、2月上旬から続伸していたファステップス(2338)が、利確売りを伴い-12.58%と大きく値を下げたほか、
仮想通貨銘柄として認知度の高いセレス(3696)やREMIX(3825)、仮想通貨取引所「QUOINE」と業務・資本提携を締結しているULSグループ(3798)も大幅安となりました。
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NY市場(16日)
- NYダウ 24,946.51(+72.85)
- ナスダック 7,481.99(+0.25)
- S&P500 2,752.010(+4.68)
16日のNY市場は主要三指数揃って上昇しました。
2月の住宅着工件数が良好な結果となったほか、鉱工業生産指数やミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回った事が好材料となり、買いが先行となりましたが、マクマスター大統領補佐官の解任の報道などが悪材料に。
これにより上値が限られたほか、その他ロシア・ゲート問題で、モラー米連邦特別検察官の動きなどが報じられた事も懸念材料となりました。
個別では、ダウ採用銘柄の中でウォルマートが牽引し、インド電子商取引のフリップカート・オンラインサービジズの最大株主となる事で合意間近である事が報じられ、1.90%上昇となったほか、アメリカン・エキスプレスも1.29%上昇となりました。
東京市場
- 日経平均 21,480.90(-195.61)
- TOPIX 1,719.97(-16.66)
- マザーズ 1,198.83(-35.81)
主要三指数揃って下落。下落の主な要因は、日米政治リスク上昇と考えられております。
NY市場でも触れたように、トランプ政権の動向にマーケットが振り回されているだけでなく、国内でも安倍政権の支持率急落を受け、不安視されております。
世界の民主主義国の中でも最も安定しているのが安倍政権の強みであり、その政治リスクの低さも外国人投資家からの買い材料になっていただけに、今回の森友関連問題による政治リスクの高まりはマーケット参加者から懸念されています。
これを受け、本日日経平均は一時300円以上値下がりする場面もあったほか、東証一部の売買代金は、今年最低の2兆1678億円となりました。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、テルモ、ソニーなどが下げを牽引した一方で、アステラス製薬が3.65%高と日経採用銘柄の中で、最も寄与度が高い結果となりました。