- 仮想通貨市場
- 昨日、BTC/JPYがわずか1時間で12万円以上(16%の上昇幅)の価格高騰で記録したことで、市場全体の価格上昇に繋がり、主要アルトコイン市場も合わせて全面高、また時価総額の伸びは昨年12月以来の最大上昇幅となりました。
- 日米株価市場
- 日米ともに本日は上昇。でシリア情勢に関する地政学リスクの低下や、TPP環太平洋自由貿易協定への復帰を検討するようトランプ大統領が指示したとの報道が好材料となりました。
仮想通貨市場
昨日、BTC/JPYがわずか1時間で12万円以上(16%の上昇幅)の価格高騰で記録したことで、市場全体の価格上昇に繋がり、主要アルトコイン市場も合わせて全面高となりました。
仮想通貨市場の時価総額は、今回の高騰を受け3000億ドルを突破。前日比でも12%の上昇幅となりましたが、これは仮想通貨市場が盛り上がった昨年12月以来の最大上昇幅に相当します。
またCCNにて確認された複数のレポートにて、4月12日の大暴騰を記録した1時間での取引数は、ビットコインの10年の歴史の中で最多であったことが報告されています。
世界の取引所の取引量を全て把握することで正確な情報として比較できるため定かではないとしていますが、今後も含めボラテリティが高い仮想通貨市場の中でも、ビットコインが16%瞬間的に上昇することは滅多に見ることはできないでしょう。
1日の取引量が90億ドル近くになるビットコイン市場の中で、価格を大きく動かすためには数十億ドルの取引高が必要であり、アルトコイン市場全体へも波及するためには、さらに数十億ドル規模の資金が市場に流入する必要があります。
取引数に関しては、大きな暴騰により多くのポジションが決済されたことで記録された可能性はありますが、市場へ流入した新規の資金が多くあったことも間違いないでしょう。
執筆時(20時30分)時点では、すでに取引量はピーク時から70%ほど落ち着きを見せているものの、ビットコインを中心に大きな価格の下落は見受けられず、堅調に推移しています。
また今回の価格高騰や取引量の増加に沿う形で、改善傾向にあったビットコインのスケーラビリティ問題も再度表面化しており、送金待ちのトランザクション数が1万8000件を超えていた時間帯も確認されています。(現在は2,000件ほど)
ピーク時の12月15日には15万件を超える待ちトランザクションが確認されていたため、ピーク時からは大きく差はありますが、ビットコインのトランザクション処理が改善する中で、需要増に伴い、再度ビットコインの利用が増えてきている傾向にあることが確認できます。
また、価格が高騰したことで盛んになる海外アービトラージの中で、価格が高騰した12月から近日に至るまで韓国の上方方向への価格乖離は顕著に表れていましたが、今回の暴騰後は韓国の価格が世界平均の中で一番安い状況となっており、韓国以外の日本を含む国のBTC価格がより大きく伸びたことがわかりました。
そのほか、暴騰したBTCに追随するアルトコインの中で、大きく値を伸ばしたXRPは、スペイン大手銀行サンタンデール銀行がxCurrentを利用するAPPのリリースを大々的に発表したことも、好材料として見られた可能性があります。
また、ベータ版リリース発表から価格を伸ばすゴーレムは本日、前日比100%以上の高騰を記録。数ヶ月見ることがなかった時価総額の高いアルトコインの大幅な高騰を見ることができました。
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仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
大手仮想通貨取引所「コインチェック」を傘下に収めた「マネックスグループ(8698)」が、任天堂やファーストリテイリングなどを抑えて出来高2.1億株、売買高1200億円をこなし、連日で全上場銘柄中首位の流動性をキープ。
貸借銘柄であることもあり、著名なデイトレーダーなど個人投資家人気も集中しています。
寄り付きから安値528円まで下げる場面もあったものの、寄り底の形で買い旺盛となり年初来高値を続伸、6.12%高の572円で引けました。
マネックスグループの松本大CEOが、4月12日公開の日経ビジネスに語ったところによると、「コインチェックの買収は、”仮想通貨事業に関わる企業の株式を保有してはいけないルール”がある海外機関投資家を株主に持つマネックスグループにとってマイナスなのではないか」という憶測に対し、「全くそんなことはなく、私自身が主要な海外機関投資家に直接説明している。」と明確に否定しています。
また、個人投資家人気の高い仮想通貨リップル(XRP)が急騰を見せたことで、Ripple社とSBIホールディングスのジョイントベンチャー:SBI Ripple Asiaを主導する「SBIホールディングス(8473)」が4.24%高に。
同社は、仮想通貨取引所『SBIVC(SBIバーチャル・カレンシーズ)』に関する思惑もあり、ヤフーの仮想通貨取引所参入ニュースなどが報じられたことで、先行予約の優先口座手続きをすでに終えている「SBIVC」のサービス開始を待ち望む声も強まっています。
そのほか、本日10.09%高となった「ピクセルカンパニーズ(2743)」は、ASICによるマイニングを3月12日に開始したことを発表しており、直近ではカジノ思惑で上げているものと思われます。
ASICとは
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、マイニング専用の電子的回路(集積回路)のこと。
FPGAの100倍近いハッシュパワーを持つとされている。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報一覧は、以下の記事を参考にどうぞ。
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NY市場
- NYダウ:24,483.05(+293.60)
- NASDAQ:7,140.25(+71.22)
- S&P500:2,663.99(+21.80)
主要三指数揃って上昇。
トランプ大統領がシリア情勢に関して「すぐかもしれないし、全くすぐではないかもしれない」と発言し、地政学リスクがやや低下した他、米企業の決算発表への関心が高まっている事を背景に、金融セクターを中心に買い優勢の相場展開となりました。
米国10年債利回りは2.839%と0.049%上昇した事や、上記でも述べたように決算発表期待からシティグループが3.21%、ゴールドマンサックスが2.68%、バンクオブアメリカが2.51%、JPモルガンが2.49%上昇。
半導体関連銘柄にも買いが入り、マイクロンテクノロジーが4.18%インテルが3.17%、エヌビディアが3.70%、アドバンスドマイクロデバイシスが2.65%上昇し、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も1.87%上昇しました。
また、トランプ大統領は米国通商代表部のライトハイザー代表と、米国国家経済会議のクドロー委員長に対して、TPP環太平洋自由貿易協定への復帰を検討するように指示したとの報道もあり、トランプ大統領の保護貿易姿勢がやや軟化しつつあります。
先日、中国が市場解放を進める事を習近平国家首席が演説内で述べたと報道が広がっている事も背景にあるようです。
貿易摩擦懸念が低下し、再び自由貿易が促進されれば、再び米国だけでなく、世界の株式市場も恩恵を受けることになるでしょう。
東京市場
- 日経平均:21,795.37(+135.09)
- TOPIX:1,729.68(+11.16)
- マザーズ:1,153.32(+2.06)
主要三指数揃って上昇。
NY市場に引き続き、シリア情勢に関する地政学リスクが低下した事やトランプ大統領がTPP復帰の検討指示の報道、円安などが好材料となり、日経平均は一時250円を超える上げ幅となりましたが、結局135円高で引けました。
SQ日だったにもかかわらず、東証一部売買代金は2兆4390億円と低調な結果に終わりました。
個別では、マネックスグループが本日も売買代金トップであり、三菱UFJが2.48%、三井住友フィナンシャルグループが2.04%と金融セクターが好調だった他、クラウドワークスはグループ月間総契約額10億円を突破などが材料となり、17.54%高となりました。
一方で、武田薬品工業が1.68%と軟調であった他、リクルートが2.79%安、安川電機1.58%安となりました。
為替やボラティリティが落ちついてきましたが、トランプ大統領の一挙手一投足に振り回される市場環境がしばらく続きそうであり、引き続き米国政権に関するニュースには注視が必要です。