- DX.Exchange
- 証券取引所NASDAQのシステムを活用した、仮想通貨取引所DX.Exchangeが来月に開始することが発表されました。最初の取り扱う通貨はBTC、ETH 、BCH、LTCなどの流動性の高い通貨を選んでいます。
- DX.Exchangeの特徴
- 簡易の登録で済み、取引手数料はなく10ユーロ前後(約1300円)の月額料金を払うことになっています。また、プラットフォームには内部チャット機能が搭載されユーザー間の意見交換も行うことが可能になっています。
- NASDAQとは
- NASDAQとは世界で2番目に大きい証券取引所(一位はニューヨーク証券取引所)です。ベンチャー企業やハイテク企業が多く上場おり、アップルやアマゾン、任天堂などが挙げられます。
DX.Exchange
DX.Exchange(以下、DX)とは、世界初のNASDAQの取引エンジンを使用した仮想通貨取引所であり、来月に開始される予定です。
簡易な登録と取引手数料を無料で提供すると発表されています。
DXのCEO Daniel Skowronski氏(以下、Skowronski氏)は「当企業の強みは、ブランド力・技術・規制にある」と、オンライン金融ニュースディアFinance Magnatesの独占取材で述べました。
「ブランド力」は元より、NASDAQ社が得意とするマッチングエンジンなどの技術基盤は世界中の70もの取引所が頼りにするほどの技術力を誇ります。
規制の面では、NASDAQ社と手を組むことは、取引における最高の規制基準に則ることであり、二重計算取引のような共通エラーやバグ、偽取引量なども防げるとSkowronski氏は言及しました。
先月、NASDAQのCEOは「仮想通貨市場がきちんと規制され次第、独自の取引プラットフォームを開始することを考える」と言及しました。
最近では、エストニアとキプロスの証券取引委員会からの「マーケットメーカー」の免許も取得したため、DXは、顧客に全種類の仮想通貨取引商品を提供することも、顧客の預金と資金を預かることもできるようになっています。
しかし、現在、米国の投資者たちはDXを利用することができないということです。
同社の管理層は、米国の規制当局と連邦の許可に努めている最中です。
仮想通貨の選定
DXでは、顧客が法定通貨で仮想通貨を買い、仮想通貨の互換取引をすることも、取引された仮想通貨を法定通貨に戻し、引き下ろすこともできるそうです。
Skowronski氏は、
「我々は、法定と仮想通貨における、仮想通貨の保有とウォレットサービスを含むワンストップショップ(一か所での総合サービス)を作った」
と述べました。
DXの基盤において、まず最初に、流動性トップ6の通貨(BTC、 ETH、 BCH、 LTCなど)を加入し、第二段階では、トップ20~25の通貨及びマイナートークンをも追加するようです。
同CEOは
「我々はブロックチェーン技術を支援している。
この経済システムが進歩するように、多々存在する仮想通貨の中から、将来性のあるものを綿密に調査せねばならない。
追加するに値する通貨のみ追加され、金を渡されたからといって追加することは断じてない。」
と、確固たる信念を示しました。
新しい仮想通貨のリスティングは以下三つのステップを踏まえなくてはなりません。
1.初期申請
2.面談
3.DX側の弁護士の意見書及び精査(デュー・ディリジェンス):開発チームとホワイトペーパーに対する厳しい検査
強固なセキュリティー
DXのプラットフォームは取引手数料を取らず、トレーダーは10ユーロ前後の月額料金を支払うことになります。
Skowronski氏によれば、DXのKYCはEメールアドレスと電話番号を提出することのみであり、規制当局に決められた必須のKYCとAML(マネーローンダリング対策)の基準を満たしつつ、速くかつユーザフレンドリーと期待できるようです。
その上に、サイバーセキュリティも仮想通貨取引によって、必要不可欠であると思われます。
この点では、ハッキングやその他の悪意ある攻撃を防ぐために、NASDAQの取引インフラを元に、サイバーセキュリティのスペシャリストを募集するとSkowronski氏は約束しました。
同プラットフォームには、内部チャット機能もあり、ユーザ間での意見交換や通貨に関するフィードバックも可能となります。
DX社はすでに、イスラエルで、プラットフォームのセットアップ及び将来の技術開発に努める「R&Dチーム(リサーチ&開発チーム)」に72人も起用しています。
: Roland Magnusson/ Shutterstock.com