- CoinPost所属のテクニカルアナリストがチャートを分析
- 今回はXRP/JPY価格をRSIやボリンジャーバンドなどを用いて分析。直近の目安となる価格帯や現在の状況、そしてファンダメンタルからの好材料、悪材料の影響など解説。
目先、意識する価格は
XRP/JPY価格の中期チャート(bitbank,4時間足)をみると、5月29日に一度60円を割ってすぐに反転し、6月4日に戻り高値77円台をつけ、その後下落に転じ、6/5 16時現在で71円前後となっております。
6/4の高値は、それ以前の高値である5月21日の高値78円前後から引いたレジスタンスラインをブレイクできず、跳ね返ってしまっています。直近はこの78円前後のレジスタンスラインを突破できるかどうかが一つの指標となりそうです。
ファンダメンタルの好材料が相場を支える一方で、悪材料も
ボリンジャーバンドとは
価格帯の大半がこのバンド(帯)の中に収まるという考え方をしたテクニカル分析の1つ。
95.5%の値動きは±2αの線の中に収まるという統計から、+2αを超えた時やその付近にある場合は売り、-2αを下回った時やその付近にある場合は逆に買いのタイミングという逆張りの手法によく使われる。
RSIとは
投資家の心理状況を表す為に考案されたテクニカル指標。このRSIの数字が高いと「買われ過ぎ」、低いと「売られ過ぎ」となり、相場の強弱を教えてくれるテクニカル指標で、株式の世界では一般的には70%以上だと買われ過ぎ、30%以下になると売られ過ぎと言われている。
また、ボリンジャーバンドとRSIで同様にXRP/JPY価格の中期チャート(bitbank,4時間足)をみると、SBIVCサービス開始に関する情報が出始めた直後から価格は上昇し、RSIは買われ過ぎを示す70%を一旦つけた後、価格は下落し、現在50%前後で推移しております。
ボリンジャーバンドのバンド帯も、バンド帯の上限ラインからやや真ん中の位置まで現在戻しているような状況です。
やはりファンダメンタルとしてのSBIVCに関する情報が価格に大きく及ぼしたのでしょう。この好材料を手がかりに、値動きが上向いている為、5月29日前後に60円を割ったラインを底値にXRPは価格を回復していくような動きを見せております。
ただ、昨日Mt.GOXのウォレットに動きがあるなど、市場の足を引っ張るようなファンダメンタルのニュースもあり、中々上がりきれない様相も呈しており、こういった悪材料も念頭に置きつつ、投資戦略を練るべきでしょう。
免責事項
当記事は、特定の通貨に対する投資や買いや売りのタイミングを推奨するものではなく、市場環境などファンダメンタルズ要因によっても大きく左右されるため、あくまで一つの考え方となります。
また、仮想通貨投資をする際には、価格変動リスク、流動性リスクなど様々なリスクに注意し、自己責任で行って頂くようお願いいたします。当記事を参考にした投資に対して一切の責任を負いかねます。