はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

世界同時株安のなかでのビットコイン市場分析|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(4/5 AM8時)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、株式市場が歴史的な下落幅を記録するなかで同様に下落基調となっている。中国が米国に対する報復関税を発表したことを受けて急落し、一時は70万円幅の下落となった。しかしその後、ドル安の傾向が強まったことから買い戻しが入り、やや持ち直す展開となった。

出典:Tradingview

関連:トランプ関税で金融市場混乱もビットコインは注目される存在に 「米国孤立のヘッジ」とする見解も

4月4〜5日相場状況

成行注文の売買動向をみると、デリバティブ市場においてショートカバーとみられる動きがみられ上昇した(下画像青枠)。ただし、直近では現物市場を中心に売りが優勢となっており価格は下落傾向にある(下画像赤枠)。

観測期間2か月の他のアセットクラスとの相関関係には、依然として米国株価指数との相関が非常に高い状況が続いている(S&P500+0.84、Nasdaq100+0.84、下画像赤枠)。一方で、最高値圏にあるゴールドとは逆相関が高まりつつあり、▲0.73となっている(下画像青枠)。また、米国債の10年利回りと2年利回りの金利差は直近で縮小しており、これは仮想通貨市場にとって逆風となる要因である(下画像黄矢印)。

関連:1〜3月のビットコイン下落要因 企業大量購入も長期保有者は2兆円規模の大量売り

現状分析(4/5日 AM8時)

仮想通貨市場は、関税戦争によって引き起こされた世界的な株安の中で、引き続き弱含む展開となっている。一方で、ドル安が進行していることから、無国籍通貨であるビットコインは対ドルでは相対的に強さを示しており、株式市場と比較すると、日足ベースでは若干落ち着いた値動きにとどまっている。

ただし、ビットコインの平均取得単価が直近の価格を下回る企業も散見されるようになっており、これらの企業の動向には十分な注視が必要である。

関連:金融市場にトランプ関税ショックの波紋広がる、ビットコインは82000ドルを推移

今後の重要な日程

  • 4/10日 米FOMC議事録公開
  • 4/10日 米CPI
  • 4/11日 米消費者信頼感指数
  • 速報プラットフォーム:CoinPost Terminal

    過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

    寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
    X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    08/26 火曜日
    19:00
    アニモカ・ブランズとAntler Ibex、日本IP特化のWeb3投資ファンドを発表|WebX2025
    WebX2025でアニモカ・ブランズとアンラーが日本IPに特化したWeb3エンタメ投資ファンドを発表。未活用の日本IPを世界展開し、NFTやトークン化で新市場開拓へ。
    18:47
    小池都知事の閉会挨拶「Web3市場のさらなる成長に期待」|WebX2025
    25・26日開催のWebX2025閉会式で小池百合子都知事がビデオ登壇。Web3技術によるイノベーション創出を評価し、気候変動や国際情勢の課題解決に向け「世界の叡智結集」を訴えた。国際金融都市・東京実現に向けブロックチェーン活用による金融デジタル化支援も表明。
    18:15
    強気相場はいつまで続く?仮想通貨のトップアナリスト3人が価格予想|WebX2025
    WebX2025でトップアナリスト3名(マネックス証券・ビットバンク・X-Bank)がビットコイン価格を徹底予想。2025年末20万ドル(約3000万円)到達の根拠として、米国利下げ期待、トランプ政権の仮想通貨政策、ETF資金流入、企業のトレジャリー戦略を分析した。
    18:09
    イーサリアムが創る企業変革の未来:テクノロジーから社会実装へ|WebX2025
    WebX2025でイーサリアム財団らが企業変革を議論。インフィニット・ガーデン構想、AI融合、分散型ID、日本企業への警鐘など次世代インフラを詳報。
    14:45
    トークン化株式のリスクに警鐘、国際取引所連合が規制強化を要請=報道
    国際取引所連合(WFE)は、公式書簡でトークン化株式の拡大に懸念を表明し、米証券取引委員会(SEC)、欧州証券市場監督機構(ESMA)、証券監督者国際機構(IOSCO)など証券規制当局にトークン化株式への監督強化を要請した。
    13:50
    米上場の医療企業、ソラナの財務戦略開始へ
    米上場の医薬企業シャープス・テクノロジーは、仮想通貨ソラナの財務戦略を開始する計画を発表。580億円超の資金を調達することも発表した。
    12:20
    ヴィタリック、分散型予測市場に「金利欠如でヘッジ手段としての魅力低め」と指摘
    仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン共同創設者が分散型予測市場の金利不在問題を指摘した。ヘッジ手段として利用する魅力に欠けると分析している。
    10:16
    「次世代金融は4〜5年で実用化へ」マネックス松本会長とギャラクシーのノボグラッツCEOが予測|WebX2025
    WebX 2025でマネックス松本大会長とギャラクシー・デジタルのノボグラッツCEOが対談。仮想通貨業界の現状、IPO動向、イーサリアム価格急騰の背景、規制展望について議論した。
    09:52
    田中渓「暗号資産はアーリーアダプター段階」、伝統金融業界の認識変化を語る|WebX2025
    WebX2025で元ゴールドマン・サックス田中渓氏が「暗号資産投資家はアーリーアダプター段階」と分析。伝統金融業界の認識変化(10年前95:5→現在7:3)や「99%の人はまだ投資していない」現状を指摘。bitFlyer加納CEOとの対談で日本円1%の資産配分など具体戦略も言及。
    09:41
    「暗号資産は次世代産業」加藤財務大臣、WebXで国際競争力強化と制度整備を語る|WebX 2025
    WebX 2025で講演した加藤財務大臣は、日本の暗号資産(仮想通貨)市場が口座数1,200万を突破し着実に成長していることを強調。トランプ大統領率いるアメリカなど各国が次世代産業として暗号資産を重視する中、日本も税制改正や規制整備で国際競争力を高める方針を示した。
    09:00
    イーサジラ、最大370億円の自社株買いを承認 イーサリアム保有額720億円に到達
    ETHトレジャリー企業イーサジラが最大約370億円の自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨イーサリアム保有額は720億円に達しており、株主価値向上を目指す。
    08:45
    グレースケール、アバランチ現物ETF申請 ナスダック上場目指す
    グレースケールが8月22日にSECへアバランチ現物ETF申請を提出。既存投資信託をナスダック上場ETFに転換し、大衆向けの投資機会を提供目指す。
    08:12
    ストラテジー、3081BTC買い増し ビットコイン循環供給量の約3.2%に
    米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを3,081枚追加購入し、保有量は63.2万BTCに達した。
    07:50
    財務省・トヨタ・LayerX等が見据える次世代決済、AIエージェント・預金トークン等|WebX2025
    WebX2025で財務省・TOYOTA・LayerXが次世代決済を議論。AIエージェント決済、預金トークン、CBDC戦略、米国法案への対応など最新動向を詳報。
    07:35
    ビットマイン、イーサリアム約19万ETHを買い増し
    仮想通貨イーサリアムトレジャリー企業ビットマインは25日、イーサリアムの保有量が24日時点で1.2兆円相当に達したと発表。先週は19万0,500ETHを買い増しした。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧