- リップル社CEOの見解
- ブロックチェーン技術は、金融システムに疎遠な数百万人もの人々を支援する「変革」であり、銀行業をサポートする役割を持つと改めて強調。一方で、BTCが世界共通の単一通貨になり得ない理由を述べた。
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- マイニングとは
- 仮想通貨の取引記録をブロックチェーンに追記する際、膨大な計算が必要となる。 世界中の有志からコンピューターリソースを募って「共有・追記」を行なっているが、この追記に成功した場合、マイナー(採掘者)に対して報酬が支払われる。
米ボストンにて6月11日〜13日にかけて行われた、Stifel社主催の「Cross Sector Insight Conference」にて、リップル社CEOのBrad Garlinghouse氏が登壇。仮想通貨に関する考えを述べました。
リップル社CEOのの見解
Twitter社のCEOおよび、Squareの共同創業者を務めるJack Dorsey氏は以前、ビットコインの将来的な可能性を示唆しました。
最終的には、世界で統一された単一の共通通貨が台頭し、同様にインターネット上でも単一の共通通貨が使用されるだろう。
私は個人的にその通貨が、ビットコインになるのではないかと考えています。
さらに、アップル社の共同創業者であるSteve Wozniak氏も、その非中央集権的な特性や発行上限量が定められていることから、ビットコインが金や米ドルよりも優れていると主張し、Dorsey氏の考えに賛同していました。
しかし今回のインタビューでGarlinghouse氏は、その考えが大袈裟であると指摘、主要経済が単一通貨の実現を見逃すはずがないと言及しました。
ビットコインは、中国のマイナーによって実質的に支配されている。中国には、ビットコインの50%以上を支配する4つのマイニング組織がある。
中国政府が、これに干渉しないと断言はできない。中国によって支配された仮想通貨を他の国々が使いたいと思うだろうか。これが、ビットコインが世界共通の単一通貨になりえない、と私が考える理由だ。
銀行との関係性はポジティブ
銀行業が仮想通貨によって淘汰されてしまうというネガティブな予想については、「ブロックチェーン技術が銀行業を崩壊させることはない」と強調。あくまでも、銀行業をサポートする役割を担っていくと説明しました。
私は、デジタル資産市場には焦点を当てておらず、焦点を当てているのは”顧客体験”だ。世界には何百万人もの人々が口座を作成できなかったり、満足に金融システムにアクセスできない現状が存在する。
私が思うに、ブロックチェーン技術は数百万人もの人々が銀行システムに参加できる大きな変革だ。新しい金融システムにおいて、すべての人々を次なるステップに押し上げることができる。
リップル社は、国際間送金を効率化させることに焦点に当てた「xCurrent、xRapid、xVia」という商品開発を行っているほか、ビル・ゲイツ財団と提携し、口座を持たない貧困層への決済プラットフォームの実現に向けたソフトウェア「Mojaloop」を発表するなどしており、変革に向けた準備を着々と進めています。
Garlinghouse氏は、「現時点では、フルマラソン(26マイル)の中の”1マイル地点”に過ぎない。」と語り、リップル社が目指す壮大なビジョン(ゴール)に向けて、これからも大きく前進していく意思をアピールしました。
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