CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン暴落で大規模ロスカット、仮想通貨テゾスが独歩高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

20日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比3.91%安の107万円に。 日本時間6時台に、10300ドルから9300ドルまで暴落した。

BitMEXでは、1.2億ドル(130億円相当)のロスカットが発生し、未決済建玉(OI)は意識されていた1billion(10億ドル)水準を割り込んだ。

基軸通貨ビットコイン(BTC)の暴落の連れ下げで、アルトコインが5-10%安の全面安となる中、仮想通貨テゾスは前日比7%高の独歩高となるなど異彩を放っている。(下図)

出典:coinmarketcap

バイナンスリサーチが先月末発表した「仮想通貨間のリターン相関率」によれば、最もビットコイン(BTC)との相関が強いのはイーサリアム(ETH)で相関係数0.86、最も低いのがチェーンリンク(LINK)の0.35、Tezos(XTZ)の0.36となっており、後者は独立した値動きが認められ、相関性はないと言える。(下図)

リターンの相関

またバイナンスは、四半期ごとの過去の調査も含めて、以下のような傾向を指摘した。

  • ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、PoW銘柄のビットコインキャッシュ(BCH)やモネロ(XMR)と強く相関する
  • スマートコントラクトを備える仮想通貨は、そうでないものと比べて相互に高い相関を示す
  • Binanceにリストされている資産同士は、Binanceにリストされていない暗号資産同士よりも高い相関を示しやすい

テゾス(XTZ)価格は、2018年12月に0.315ドル未満の過去最安値に達したあと徐々に反転、2019年で1,000%の上昇を見せた。時価総額は25億ドル以上に膨れ上がり、2018年12月の22位から10位に上昇するなど快進撃を見せている。

比較対象のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、2019年の最安値からそれぞれ200%以上上昇しているが、これを大幅に上回った。

高騰の背景には、過去半年間でOKEx、Binance、Coinbaseなどの主要仮想通貨取引所に追加され、アクセス性と流動性が大幅に向上したほか、ステーキングサービスに対応する取引所が増加するなどしたことが挙げられる。

また昨年11月には、フランスの警察組織「国家憲兵隊」のサイバー犯罪対策室(C3N)が捜査等にかかる司法出費の管理・記録にテゾスを導入しているとの発表、今年1月に米テキサス州のデジタル資産関連企業Vertaloが、仮想通貨テゾス(Tezos)をデフォルトのブロックチェーンにすることを発表するなど、実需面で広がりを見せていることも追い風となっているようだ。

テゾス(XTZ)は国内でこそ取り扱いはないが、日本で発足した「ステーキング部会」にテゾスジャパンも参画しているほか、時価総額や各国におけるコミュニティの規模を鑑みても、先日上場したステラ(XLM)に続き、今後金融庁のホワイト入りする可能性は十分考えられる。

米経済誌Forbesは14日、仮想通貨のProof of Stake(PoS)は、利子付の銀行預金口座を持つことに似ていると紹介。Dash、Neo、OKcash、Tezos(XTZ)を例に挙げた。その上、Notice 2014-21によると、仮想通貨は財産として扱われていることから、ステーキング報酬は税務上の利子所得ではないと主張することができるとした。

一方、先日まで堅調に続伸を続けていたモナコインは、過熱感や300円の心理的節目の達成感などを背景に上値を押し下げると、堰を切ったように暴落した。bitbankのデータでは、日間高値297円から安値192円まで、前日比一時34%安に。20日12時時点では200円前後を推移している。

出典:bitbank

データを確認する限り、モナコイン急落の一要因は海外取引所Bittrex主導が指摘されており、高値2.98ドル(328円)、安値1.53ドル(168円)の騰落差49%を記録した。

なお、昨日18時頃、株式会社DMM Bitcoinの運営するDMM Bitcoinにて、MONAのレバレッジ取引の取り扱いが開始されている。

CoinPost最新の市況記事

仮想通貨市場暴落でもビットコイン保有者の7割が含み益か、底割れ時の重要ラインは
仮想通貨市場、及びビットコイン(BTC)価格は、半減期の大相場思惑を背景に「乱高下」が一段と激しさを増している。ブロックチェーン分析企業intotheblockの統計データからは、興味深い情報が浮き彫りになった。
仮想通貨テザー、3億USDTの新規発行 真相は?
仮想通貨テザー(USDT)で、3億USDTが新たに発行されたを確認。ビットコイン(BTC)価格の下落とタイミングが重なったことで、注目が集まった。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア