はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米雇用統計は過去最悪規模の-71.3万人、「仮想通貨・ブロックチェーン求人指数」は続伸

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

過去最悪規模の米雇用統計

3日に発表された3月の米雇用統計指数は、事前予想-13.2万人を大幅に上回り、過去最悪規模の-71.3万人を記録した。2月の雇用統計は+27.5万人だった。

これを受け、米ニューヨーク金価格は一時1647ドルまで上昇。発表直後のダウ先物は大きく動かず急悪化は織り込み済みか。外国為替市場のドル円は、1ドル=108円50銭付近(4/3 21:40頃)で推移している。

「米雇用統計」は、米国労働省が毎月発表する米国内の雇用情勢を示すものとなる。金融政策のひとつである公開市場操作の方針を決定する「連邦公開市場委員会(FOMC)」と並び、ドル円や株式市場に直接影響を及ぼすなど、景気状況を探る上で最も重要な指標のひとつ。

人命最優先で、渡航制限や外出禁止令など自粛を強める各国では、宿泊施設、レストランなどの飲食業界を含むサービス業への影響が特に深刻だ。今回、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大が、米国の雇用に対してどこまで深刻な影響を与えているか市場が注視していた。

いち早く米国内の雇用情勢の変化を見る先行指標に「失業保険申請件数」があるが、米労働省が26日に発表したデータによれば、前週までの週平均20万件に対し、15〜21日までの1週間だけで320万件、翌週は660万件に達していた。

失業保険申請件数は、労働者が離職した後に初めて失業保険給付を申請した件数を週ごとに集計したものだ。リーマン・ショックの影響を受けた過去最大の数値、09年3月の66万件を大幅に上回った計算になる。4〜6月期の米失業率は1930年の世界恐慌に匹敵するとの見方もある。

国際通貨基金(IMF)は、「世界がリセッション(景気後退)入りしたことは明白だ」と断言。格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、2020年の世界の成長率について大幅下方修正、-1.9%になるとの予想を示した。2008年の金融危機を超える景気悪化リスクを懸念した。医療の混乱や経済活動の停滞が長引けば、株価の中・長期的な低迷を招くおそれがある。

IMFは先月23日に開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁の緊急電話会議にて、「世界各国の国際金融機関と緊密に連携している」と強調。「1兆ドル(約110兆円)規模に及ぶ融資能力の全てを活用する用意がある」と表明。

「新型コロナウイルスの感染拡大の抑止が早ければ早いほど、世界経済は急速かつ力強い回復が見込める。」として、世界に結束を呼びかけた。

ブロックチェーン求人指数は続伸

CoinPost公式アプリ

一方、CoinPost独自に集計する「仮想通貨・ブロックチェーン求人指数」は、前月比6.36%増の「1.14」と2ヶ月連続で続伸した。コロナショックによる株式市場暴落の影響を受け、3月のBTC価格は月初の93.4万円から12日には44万円前後まで暴落する局面があったものの、少なくとも国内における求人需要は衰えていないようだ。

2020年春に施行予定の「金商法改正案」後の施策を見越した、法令周りの業務監査やブロックチェーンエンジニア需要、新年度に向けた人員補強など季節要因も考えられる。

実際の求人内容には、仮想通貨取引所のオペレーションスタッフ、カスタマーサポートのほか、カバーディーリング業務(仮想通貨の仕入れ・取引業務)、ブロックチェーン技術に関する研究開発まで、幅広く募集が行われていることが確認された。

「仮想通貨・ブロックチェーン求人指数」は、業界及び企業の潜在ニーズを推し量るものだ。相応の求人コストをかけてでも、必要な人材を確保、あるいは補強を目指す企業数の推移をいち早く察知することで、仮想通貨・ブロックチェーン関連事業に資金を投じる前兆として機能し得る。

「仮想通貨・関心指数」は、仮想通貨関連の検索需要を指数化したもの、「クリプトニュース・興味指数」は、仮想通貨・ブロックチェーン関連ニュースに対する興味指数となっており、いずれも個人投資家の”興味・関心度”の変化を読みとることが出来る。

CoinPostでは3月26日、仮想通貨の価格チャート、ニュース、独自のクリプト指標を1つのアプリに統合した、公式アプリ「CoinPost」をリリースしている。

CoinPostの注目記事

米BofA『史上最も深刻なリセッション』Fitchの世界GDP予想も大幅下方修正
格付け会社フィッチは新型コロナのパンデミックに伴い2020年の世界GDP予想を大幅に引き下げ、リセッションが明確に。一方、仮想通貨ビットコインは一時7000ドル超まで大幅続伸、重要局面で推移する。
速報 金融庁、仮想通貨規制に係るパブコメ回答を公開 レバレッジ規制等の重要内容まとめ
金融庁は4月3日、仮想通貨規制に係る「令和元年資金決済法等改正に係る政令・内閣府令案等」について、パブリックコメントの詳細を公開した。レバレッジ規制や板取引などに関して金融庁が回答した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
16:25
ネイルサロン運営コンヴァノ、ビットコイン取得額が累計104億円に
東証グロース上場のコンヴァノが約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が104億円に到達。同社は2027年3月末までに21,000BTC保有を目指している。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。
11:05
仮想通貨購入発表で株価22倍暴騰のQMMM、米SECが株取引を停止
米SECがデジタル広告企業QMMMホールディングスの株式取引を強制停止した。仮想通貨購入計画発表後に株価が暴騰し、SNSを通じた価格操作の疑いが指摘されている。
10:50
急成長の分散型取引所Aster、トークンの分割エアドロップを検討 CZとの関係性も明らかに
分散型デリバティブ取引所Asterが独自仮想通貨ASTERのベスティング方式エアドロップを検討している。Asterは前バイナンスCEOであるCZ氏の支持も背景に躍進している。
10:15
ビットコイン急騰、米政府閉鎖リスクで「無国籍資産」への逃避資金流入|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は28日から30日朝にかけて急騰した。BTCは法定通貨や国家に依存しない無国籍資産であり、政府機能や金融システムが不安定化する局面において上昇する傾向を持つ。
09:55
ブルームバーグETF専門家予測、SEC包括基準でアルトコインETF承認確率「ほぼ100%」に
米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、原則上個別審査が不要となった。ブルームバーグのETFアナリストは承認確率が事実上100%と予測している。
08:30
12年間休眠のビットコインウォレットが活動再開、65億円相当BTCを移動
12年間休眠していたビットコインウォレットが29日に400BTCを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。2013年11月以来初めての取引で、当時の取得価格から約16000%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧