はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Galaxy開発企業サムスン:スマートフォンは仮想通貨取引に適した最も安全なデバイスだ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引で最も安全なデバイスとは
米アリゾナ州のコンサルタント企業のシニアパートナーは、世界最大級の販売台数を誇るスマートフォンGalaxyの開発メーカー、韓国サムスンの自社メディアにて、「ノートPCやデスクトップPCよりもスマートフォンの方が仮想通貨をより安全に取引が行える」理由を解説した。

仮想通貨取引で最も安全なデバイスとは

米アリゾナ州のコンサルタント企業Opus OneのシニアパートナーJoel Snyder氏は、世界最大級の販売台数を誇るスマートフォンGalaxyの開発メーカー、韓国サムスンの自社メディアSamusung Insightsにて、「ノートPCやデスクトップPCよりもスマートフォンの方が仮想通貨をより安全に取引が行える」という趣旨の記事を投稿し、注目されています。

Snyder氏は、30年以上に渡ってネットワークや情報セキュリティ分野での経験を積んでおり、仮想通貨技術において、最重要な役割を果たす「公開鍵の暗号化」などについて、専門的な知識を持っています。

彼は記事内で、秘密鍵が、一般的なコンピューターのハードディスクやSSDのようなメモリに保管されているのであれば、ちょっとしたウイルスなどのマルウェアによって容易にアクセスされてしまうことを主張しました。

しかしスマートフォンには、一般的にTEE(Trusted Execution Environment)と呼ばれる、重要なデータを保護するための特別な実行環境が標準化されています。

このTEEがあることによって、スマートフォンは、デバイスとは別に、メモリ、ストレージにおいて独自の実行環境を有することができ、AndroidのようなOSさえも容易にTEEへのアクセスや変更もすることができないのです。

よって、ハッキング攻撃やセキュリティを突破されたとしても、デバイスから独立しているTEEに秘密鍵などの重要情報を保管していれば、容易にそのような情報が盗まれることはないと考えられています。

Snyder氏は、注意点として、以下のようにコメントしました。

このような理由から、スマートフォンはノートPCやデスクトップPCよりも、仮想通貨ウォレットとして優れていると言える。逆にハードウェア基盤のTEEなしでは、秘密鍵は安全であると言えない。

しかし注意点として、仮想通貨ウォレットの開発者が未熟なケースで、秘密鍵の情報を、TEEを利用せずにスマートフォンに保管するように設定していた場合、スマートフォンを利用する優位性が著しく損なわれてしまい、使用するウォレット自体がマルウェアであった場合も優位性が無くなる。

スマートフォンのTEEの恩恵を適切に享受することができれば、ユーザーの資金を保管するのにこれ以上安全な場所はないだろう。

リスク対策のために

このように、スマートフォン基盤での仮想通貨ウォレットは、短期〜中期的に資金を保有し、今後さらに仮想通貨が普及して日常の支払いなどで仮想通貨を使用する場合に、最適な保管場所であると言えるでしょう。

Snyder氏は、長期的に仮想通貨で保有しておくのであれば、一番安全なのは、秘密鍵のバックアップを複数取っておき、スマートフォンではなく、完全なオフライン環境で保管することであると主張しました。

2018年に入ってから、仮想通貨取引所は、多くのハッキング被害を受け、ユーザーの資産が何度もリスクに晒される危険性を目の当たりにしてきました。

多くの人々が、フィッシングサイトやメール、Eメールアカウントの乗っ取りなど、あらゆる方法でハッキングの被害を受け、資産を失っています。そして、今後仮想通貨取引所のセキュリティが高まっていくにつれて、個人に焦点を当てた悪意のある行為がさらに増加することも十分あり得ると言えるでしょう。

仮想通貨市場が置かれている現状を重く受け止め、個人単位でもセキュリティ意識をより高め、日頃から警戒心を最大限に高めておくことが必要であると言えます。

CoinPostの関連記事

世界初のブロックチェーンスマホ、日本での発売「今年の10月目処」
イスラエルに開発本拠を置くシリン・ラブズ社は今年の10月を目処に日本を含む5カ国で、世界初となるブロックチェーンを活用したスマートフォンを発売する見通しです。販売価格は約1000ドル(10万9千円)となる見込みです。
携帯電話業界世界第3位Huawei:ブロックチェーンを活用したスマホ開発か
サムスン、Appleに次ぐ世界第3位の携帯電話メーカー「Huawei」が、Sirin Labsと提携して、ブロックチェーン技術を活用したスマートフォンを開発しているという情報が伝わっています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧