WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

欧州議会がMiCA規則を承認、仮想通貨に関するEU全域の規制統一へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

欧州で仮想通貨規制の統一へ

欧州議会は20日、暗号資産市場(MiCA)法案を可決した。これにより、EU全域で暗号資産(仮想通貨)に関する法制が統一される。

MiCA規則は「Market in Crypto Assets」の略で現行のEU法に規制されていない仮想資産の規制を統一化し、ユーザーや投資家を保護することを目的としている。ステーブルコインやその他のデジタル資産取引の規制に重点を置いており、ライセンス制度や消費者保護要件などを定めている。

この規制は、仮想資産サービスプロバイダーや発行者にとって単一のライセンス取得でEU全域で事業展開が可能になる。規制区分としては欧州銀行監督機構(EBA)と欧州証券市場機構(ESMA)の管轄下に置かれる。

関連企業は提供する資産ごとに詳細なホワイトペーパーを作成することを含め、仮想資産の発行や取引に関する透明性や開示要件、及びトラベルルールに準拠する必要がある。

トラベル・ルールとは

トラベル・ルールとは、FATF(金融活動作業部会)が提唱するマネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金に関するルールのこと。

ステーブルコイン発行者は、顧客資金をバックアップするために十分な現金を保有することを含む厳格なルールに従う必要がある。透明性や開示要件において、特性やリスク、価格安定化メカニズム、資産の保管方法を白書やウェブサイトで公開することが求められる。また、資産の流動性や信頼性を確保し、監査やストレステストを定期的に実施し、トークン保有者に対する優先権や償還権を保証する。

MiCA規則はすぐに施行されるわけではなく、欧州理事会によって正式にEU法として承認された後に制定される。その後、EU証券監督機関であるESMAが、MiCAの適用方法に関する詳細なガイダンスを作成することになる。ステーブルコインに関しては2024年7月にも施行され、トラベルルールを含むその他の要件が2025年1月から施行される見通しだ。

関連:欧州の大型仮想通貨法案MiCA、最終投票は2023年か=報道

規制の明確化

この法案は賛成517票、反対38票、棄権18票で可決された。業界関係者は規制の明確性を高く評価しており、他の地域も追随することが期待されている。

コインベースのTom Duff Gordon国際政策バイスプレジデントは、MiCA採択を評価し、EUが新興技術の可能性と社会的有望性を認識していると強調した。

バイナンスのRichard Teng欧州・中東地域責任者は、規制状況が前進し、EUがWeb3企業にとってイノベーションと人材獲得の魅力的な場所になったと述べた。また、同社が今後12~18ヶ月の間に、MiCAに完全に準拠するためにビジネスを調整する方針を示した。

なお、MiCA規制は仮想通貨レンディング、分散型金融、NFTには対応していないため、「MiCA 2」の検討を求める声も挙がっている。

関連:米議員、ゲンスラー委員長の解任とSECの再編を求める

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 水曜日
17:27
ビットバンク、JADAT全株式を三井住友信託銀行に譲渡へ
仮想通貨取引所のビットバンクは9月25日、デジタルアセット特化の信託会社設立準備会社JADATの全株式を三井住友信託銀行に譲渡すると発表した。2022年に両社が合意した共同構想は、三井住友トラストグループ傘下で進むことになる。
16:48
HSBC、香港ドル建てステーブルコイン「HSBC RedCoin」を年内提供へ
HSBC香港は30日、香港ドル建てステーブルコインの名称を「HSBC RedCoin」と発表した。4月に取得したHKMAのライセンスに基づき、PayMeと同行アプリで2026年後半に提供を始める。個人間送金から始め、法人向けへ広げる計画だ。
15:27
財務省、国債のオンチェーン即時決済に関する研究会 10月8日初開催=報道
財務省は9月30日、国債取引の即時決済を念頭に「オンチェーン対応に関する研究会」を立ち上げると発表した。東大・早大の研究者らで構成し、日銀・金融庁も交えて、翌営業日決済の現行慣行と比べたメリットとデメリットを整理する。
15:01
KDDIら、au PAYアプリで暗号資産ウォレット提供開始
KDDIなど3社は30日、au PAYアプリ上で使える暗号資産ウォレット「αU wallet」の提供を開始した。PontaポイントでETHやJPYCに交換でき、au PAY残高へのチャージにも対応する。HashPort吉田CEOが取材に応じた。
13:25
バイナンスペイ、訪日旅行者向けに仮想通貨でのPayPay加盟店決済に対応
バイナンスは9月30日、訪日外国人旅行者が全国のペイペイ加盟店で仮想通貨決済を行えると発表。期間限定で10%割引も受けられる。
11:32
カカオペイ証券、オンドおよびディナリと提携──韓国上場株のトークン化を検討
カカオペイ証券がオンド・ファイナンス、ディナリとそれぞれMOUを締結。韓国上場株のトークン化と海外投資家への流通を検討する。
10:55
メタプラネット独立取締役が書簡、新株予約権の希薄化批判に回答
ビットコイン保有企業メタプラネットの独立社外取締役が、経営陣向け第10回新株予約権の経緯を説明する書簡を公表した。対象株式を約41%削減した見直しの内容と、ヴァンエックが関連分析を削除した経緯を伝える。
10:50
米下院の予測市場インサイダー取引調査、ハイパーリキッドなどに情報提供を要請
米下院監視・政府改革委員会は、予測市場におけるインサイダー取引を調査する一環として、ハイパーリキッドなど3つのプラットフォームに書簡を送付。文書や情報の提供を求めた。
10:30
ロビンフッドが無期限先物開始、週末取引も追加へ──トレーダー争奪
米ロビンフッドは無期限先物取引を開始し、週末の株式取引開始も計画していると発表した。レバレッジ最大10倍の無期限先物提供や、ナスダックなど大手取引所の取引時間拡大の動きと合わせ、個人投資家の取引環境が広がる可能性がある。
09:10
zkマネー再開、イーサリアム送金に新たなプライバシー支払い手段
プライバシー技術開発企業アズテックラボは29日、匿名送金ウォレット「zk.money」の提供を再開したと発表した。イーサリアム上の資金を秘匿した状態で送受信できる。プライバシー保護技術への需要が高まっている。
08:58
ビットコインに過熱の兆候、強気相場は維持=クリプトクアント分析
仮想通貨分析企業のクリプトクアントはビットコインは強気相場の初期段階にあるものの調整の可能性があると分析。想定される支持線も示した。
07:50
米イリノイ州、仮想通貨取引に0.2%課税する規則案を公表
米イリノイ州歳入局は仮想通貨取引に課税する規則案を公開し、業界からの意見を募集している。税率は資産価値の0.2%で、2027年1月1日に施行される。
07:20
S&PとCboeがオプションのトークン化を模索する可能性、契約を25年延長
シーボー・グローバル・マーケッツとS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、ライセンス契約を25年間延長することを発表。トークン化したオプション契約などの新たな金融商品の提供を模索する可能性がある。
06:45
イーサリアムの『グラムスターダム』テストネット、10月6日に先行稼働
イーサリアム財団は次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にセポリアテストネットで稼働させると発表。ePBSやBAL導入でL1処理能力向上を目指す取り組みで、メインネット実装時期は今後決定される。
06:25
予測市場カルシ、10億ドル調達で協議 評価額400億ドルへ
米予測市場プラットフォームのカルシが、タイガー・グローバル・マネジメントやドラゴニア・インベストメント・グループを含む投資家から10億ドル規模の資金調達を協議しており、評価額は約400億ドルに達する見通しだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧