はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2ネットワーク「Starknet」、暗号証明技術「Prover」をオープンソース化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号証明を生成するProver

イーサリアム(ETH)のL2ネットワーク「Starknet」は22日に、暗号証明を生成する「Prover」のソースコードを公開する予定だと明らかにした。このソースコードは「Stone」(STARK one)と名づけられ、商用利用も可能なApache 2.0のライセンス下で利用可能になる。

8月31日に米国で開催される「Starknet Summit」で、このコードのレビューセッションが予定されている。同日中に、Stoneのソースコードも一般に公開される予定だ。

Proverのオープンソース化は、Starknetの普及とイノベーションを推進し、中央集権的な組織に依存せずに、多くの開発者や組織が技術の採用や改良を進める助けとなる。

StarknetはZK(ゼロ知識証明)ロールアップ型のイーサリアムのレイヤー2(L2)スケーリングソリューション。トランザクションの一部をオフチェーンで実行し、L1ネットワークの混雑を解消する。

Proverは、Starknetのコア技術であり、トランザクションやデータの高速検証を実現する重要なコンポーネントである。Starknetの中で、Proverは暗号証明を生成し、レイヤー2で処理された最終的な状態変更が、バッチ内のすべてのトランザクションを実行した最終結果であることを証明する。

オープンソース化により、コミュニティが自由にProverの開発に貢献できるようになる。より多くの目でコードをレビューできるようになり、品質向上、バグ検出、透明性向上が期待される。またカスタマイズにより、他のシステムやアプリケーションと組み合わせるための機能変更なども推奨されている。

関連:イーサリアムL2「Starknet」、2023年のロードマップを発表

Starknetの分散化計画

Starknet(α版)は2021年11月にメインネットでローンチされ、イーサリアムのスケーリングをサポートしてきた。これまでに合計1兆ドルを超える5億件のトランザクションが発生しており、1億を超えるNFTが発行されている。執筆時、ロックアップされた総資産価値(TVL)は約1億ドル(140億円)を超えている(データ元、L2Beat)。

Starknetは、これまでにもスマートコントラクト「Cairo 1.0」やRustで構築されたフルノード「Papyrus Full Node」など、重要なコンポーネントをオープンソースとして公開してきた。今回のProverの公開は、Starknetの分散化への取り組みをさらに前進させるものとなるだろう。

Starknetを開発するイスラエルのStarkWare社は、Starknetの技術スタックをオープンソース化することで、より多くの協力、品質の向上、セキュリティの強化、イノベーション、独立性がもたらされると述べている。将来的には、Starknet Stackを運用・実行するために開発者が必要とするすべてがオープンソース化される予定だ。

企業データサイトCrunchbaseによると、StarkWare社は、Sequoia、Paradigm、Andreessen Horowitzなど著名投資家から2.73億ドル(400億円を調達。2022年のシリーズDラウンドで1億ドルを調達した際に、評価額は80億ドルに達した。

2023年3月にはStarknetの分散型運営の初期計画が公表されたが、独自トークンである「STRK」のエアドロップ(無料配布)の実施計画は公表されていない。

初期のトークン供給量100億STRKのうち、約50.1%にあたる50億1000万STRKがStarknet Foundationに配分されており、初期の貢献者やユーザーに向けて一部トークンがエアドロップされるとの期待感が高まっている。

関連:Starknetが急成長、NFTイベントやバージョンアップへの期待か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:06
リミックスポイント、ビットコイン追加取得 新株予約権の残存分は消却
リミックスポイントは10月31日に約5億円分のビットコインを追加取得。累計1,411BTC・214億円規模に達し、第25回新株予約権を全て消却、希薄化型ファイナンスを終了した。
17:02
エアドロップやCZ支持で注目集めるDEX「Aster」とは
エアドロップやバイナンス創業者CZ氏からの支持などで注目集めるAsterについて、DEXの特徴や使い方を解説。注目される理由、エアドロップの参加方法やリスクまで詳しく紹介します。
17:00
OKJ、国内初の「MEME」取扱いを発表 
OKJがWeb3スタジオMemeland発の暗号資産(仮想通貨)「MEME」を国内で初めて上場。11月11日17時より取引開始し、販売所・積立など4サービスに対応。
16:46
モブキャストHD、ソラナ(SOL)を1.5億円取得
モブキャストHDがソラナ1億5,000万円超取得、累計5,177SOL保有。クオンタムソリューションズのETH保有など、国内企業アルトコイン保有の動きが活発化。
15:09
ストラテジー、ビットコイン購入で約620億円を調達へ
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、ユーロ建て永久優先株で約620億円を調達し、ビットコインの追加購入資金に充当する。保有総量は64万BTCを突破。
13:51
トランプ大統領、バイナンスCZとの面識を否定 恩赦に対する批判をかわす
トランプ大統領がCBSのインタビュー番組で、バイナンス創設者CZ氏への恩赦について「面識がない」と主張し、その妥当性を強調した。民主党議員らはこの恩赦について強く批判しているが、トランプ氏は米国を仮想通貨No.1にする戦略の一環と擁護している。
11:59
イーサリアム財団、戦略的な新助成金プログラムを発表
イーサリアム財団が優先項目に特化した新助成金プログラムを発表した。ウィッシュリストと提案依頼の2経路で、仮想通貨イーサリアムのエコシステムを戦略的に支援していく。
11:09
チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ
ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE RussellがChainlinkと提携し、Russell 1000やFTSE 100など主要株価指数のデータをブロックチェーン上で提供開始。18兆ドル超の運用資産の投資指標として利用される指数データがオンチェーン化される。
10:59
リップル社、米国で仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を開始
リップル社は、仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を米国で開始。機関投資家の顧客が、XRPやRLUSDなど複数の著名なデジタル資産の現物取引をOTCで行えるようになったと説明している。
10:02
ビットコイン一時10万5千ドルまで下落、流動性不安再燃|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:27
Web3大手アニモカ・ブランズ、ナスダック上場の計画 AIインフラのカレンクと合併で
アニモカ・ブランズがAIインフラを手がけるカレンクと合併契約を締結。2026年にナスダック上場することを計画している。上場Web3・仮想通貨コングロマリットが誕生する見通しだ。
07:56
Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止
仮想通貨イーサリアム互換のL1ベラチェーンは、バランサーへの攻撃を受け、エコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表。場合によってはハードフォークを行うと述べている。
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧