*本レポートは、Soylana Japan(@SoylanaJapan)プロジェクトが、CoinPostに寄稿した記事です。
Soylana Japanは、Solanaの情報を日本語で発信するアカウントです。
— Soylana Japan (@SoylanaJapan) July 23, 2024
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今週のSolana(ソラナ)
今週のSolana(ソラナ)は、引き続きRestakingプラットフォームの続報があり、コミュニティが活気づいています。
特に、SolayerのMainnet稼働やRenzoのLiquid Restaking Token(LRT)の発表、SquadsとJitoのパートナーシップなどが話題です。
一方で、SolanaのDeFi活動は仮想通貨全体と同様に減少傾向にあり、特にMeme Coin(ミームコイン)の取引高の減少からPerp DEX(無期限先物 分散型暗号資産取引所)での取引高の減少が顕著で、夏休み期間に突入したかのような印象です。
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週間ニュースダイジェスト
SquadsがJito Restaking platformのサポート発表
1/ Squads, the smart account standard for the SVM, is set to integrate with Jito’s new (Re)staking platform for their upcoming Squads Policy Network (SPN) on Solana. pic.twitter.com/gMaf0CsBEl
— Jito (@jito_sol) August 12, 2024
先週は、OracleであるSwitchboard、今週はMultisig開発のSquadsがJitoのRestakingプラットフォームをサポートすることを発表しました。
JitoはSolayerやPicassoに続いてRestakingプラットフォームを発表しましたが、すでに多くのプロジェクトとのパートナーシップを形成しており、ユースケースの観点では一歩リードしている状況です。
Renzo protocolがJito Restaking platformのLRTであるezSOLを発表。
🚀 Introducing $ezSOL: The first LRT on @jito_sol
— Renzo (@RenzoProtocol) August 14, 2024
Renzo Protocol is launching $ezSOL, Solana’s first LRT on the Jito Network. This is set to transform restaking and DeFi on Solana by combining the power of Renzo’s liquid restaking with Jito’s MEV-enhanced validators.
Dive in… pic.twitter.com/VUiKHndqZS
EthereumでLiquid Restaking Token(LRT)を発行しているRenzo Protocolが、JitoのRestakingプラットフォームを利用したLRT「$ezSOL」を発表しました。
$ezSOLはLiquid Staking Token(LST)である$JitoSOLをRestakingすることで得られるLRTで$JitoSOLのステーキング報酬やMEV報酬に加え、
Restakingの報酬も複利で得られるLRTとなっています。
このように、SolanaのRestakingは非常に注目を集めています。
Solayerがmainnetで稼働開始
1/ fn main(Endogenous AVS) {
— Solayer (@solayer_labs) August 14, 2024
return Solayer mainnet
}
> system completing…https://t.co/pK8Bw1CHqF pic.twitter.com/a5JycNxLEX
Jitoより一歩先にRestakingプラットフォームを発表し、ユーザーからSOLやLSTのデポジットを受け付けていたSolayerは、先日Mainnetでの稼働を開始したことを発表しました。現在、4つのAVS(Active Validator Set)がオペレーターとして参加しており、ユーザーは現時点でsSOLのみを用いてAVSにデリゲーションを行うことが可能になっています。
wBTCの保管地域と機関の分散化はSolanaのwBTCへも強く影響
We co-hosted a WBTC community discussion last night on X Spaces with @weremeow, @loi_luu, @mikebelshe. Thank you to the hundreds who participated live and the thousands who tuned in after.
— BitGo (@BitGo) August 14, 2024
BitGo recapped the WBTC new multi-jurisdictional, multi-institutional custody transition… pic.twitter.com/dObsuoVO3i
SolanaのwBTCは、Ethereum(イーサリアム)上のwBTCをWormholeを通じてブリッジしたものであり、wBTCに関連するリスクはSolana上のwBTCにも直接影響を及ぼします。
そのため、JupiterのMeowは、wBTCを管理するBitGoの体制変更に強い懸念を表明し、BitGoのCEOであるMike Belshe氏と共にX(旧Twitter)上でスペースを開催しました。
Meowはスペースを通じて懸念が払拭されたと述べたものの、Jupiterは引き続きwBTCの評価を続け、それに基づいて慎重に計画を立てる姿勢を示しています。一方で、Flash TradeはwBTCの利用停止を検討していることを発表しました。
SuperTokyoが開催!!
Superteam Japanは8月18日(日)に東京渋谷のドラゴンズゲートで「Supertokyo」を開催し、受付登録者数が1,000人を超え、ステージのトークは席が足りず立ち見が出るほどの大盛況となりました(CoinPost速報)。
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Supertokyoでは有名なSolana DeFiプロジェクトが数多くスポンサーとして参加し、BonkのコアコントリビューターであるNom氏をはじめ、海外からも様々なSolana界の著名人が参加し、会場を大いに盛り上げました。
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データから見るSolana
続いて、オンチェーンデータからソラナを分析します。
Solana上のpyUSDの躍進
PayPalのステーブルコイン「PyUSD」が発行開始から約1カ月半で、Solana(ソラナ)上での発行量がEthereum(イーサリアム)上の発行量を上回りました。
これは、KaminoやDrift、Marginfiといったレンディングプラットフォームや、OrcaなどのDEX(分散型取引所)での流動性提供に対するインセンティブが要因となっています。特に、PayPalがKaminoを通じて提供するインセンティブは週に$1M(100万ドル)にも達し、PayPalがSolanaでの普及に力を入れていることがうかがえます。
Meme coin取引高の減少傾向
一方、仮想通貨全体でのDeFi活動の減少に伴い、SolanaでのDeFi活動量も低下しています。特に、Meme Coin(ミームコイン)の取引は先週かなり低いレベルまで落ち込みました。(bar chartの左から2本目)
この活動の減少はMeme coinの取引のみではなくPerp DEXでの取引にもその傾向が見られます.JupiterのPerpにおけるJLPのAPR(取引手数料およびPerpのプール報酬)は32%まで落ち込み、過去最低を記録しています。Solana Summerはまだ遠いように感じられます。
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