CoinPostで今最も読まれています

Restaking platformの反響継続、日本ではSuperteam Japanによる「SuperTokyo」初開催|週間ソラナニュース 2024/8/12-8/18

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、Soylana Japan(@SoylanaJapan)プロジェクトが、CoinPostに寄稿した記事です。

今週のSolana(ソラナ)

今週のSolana(ソラナ)は、引き続きRestakingプラットフォームの続報があり、コミュニティが活気づいています。

特に、SolayerのMainnet稼働やRenzoのLiquid Restaking Token(LRT)の発表、SquadsとJitoのパートナーシップなどが話題です。

一方で、SolanaのDeFi活動は仮想通貨全体と同様に減少傾向にあり、特にMeme Coin(ミームコイン)の取引高の減少からPerp DEX(無期限先物 分散型暗号資産取引所)での取引高の減少が顕著で、夏休み期間に突入したかのような印象です。

関連:ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやWIF、BONKをDEXで購入する方法

週間ニュースダイジェスト

SquadsがJito Restaking platformのサポート発表

先週は、OracleであるSwitchboard、今週はMultisig開発のSquadsがJitoのRestakingプラットフォームをサポートすることを発表しました。

JitoはSolayerやPicassoに続いてRestakingプラットフォームを発表しましたが、すでに多くのプロジェクトとのパートナーシップを形成しており、ユースケースの観点では一歩リードしている状況です。

Renzo protocolがJito Restaking platformのLRTであるezSOLを発表。

EthereumでLiquid Restaking Token(LRT)を発行しているRenzo Protocolが、JitoのRestakingプラットフォームを利用したLRT「$ezSOL」を発表しました。

$ezSOLはLiquid Staking Token(LST)である$JitoSOLをRestakingすることで得られるLRTで$JitoSOLのステーキング報酬やMEV報酬に加え、

Restakingの報酬も複利で得られるLRTとなっています。

このように、SolanaのRestakingは非常に注目を集めています。

Solayerがmainnetで稼働開始

Jitoより一歩先にRestakingプラットフォームを発表し、ユーザーからSOLやLSTのデポジットを受け付けていたSolayerは、先日Mainnetでの稼働を開始したことを発表しました。現在、4つのAVS(Active Validator Set)がオペレーターとして参加しており、ユーザーは現時点でsSOLのみを用いてAVSにデリゲーションを行うことが可能になっています。

wBTCの保管地域と機関の分散化はSolanaのwBTCへも強く影響

SolanaのwBTCは、Ethereum(イーサリアム)上のwBTCをWormholeを通じてブリッジしたものであり、wBTCに関連するリスクはSolana上のwBTCにも直接影響を及ぼします。

そのため、JupiterのMeowは、wBTCを管理するBitGoの体制変更に強い懸念を表明し、BitGoのCEOであるMike Belshe氏と共にX(旧Twitter)上でスペースを開催しました。

Meowはスペースを通じて懸念が払拭されたと述べたものの、Jupiterは引き続きwBTCの評価を続け、それに基づいて慎重に計画を立てる姿勢を示しています。一方で、Flash TradeはwBTCの利用停止を検討していることを発表しました。

SuperTokyoが開催!!

Superteam Japanは8月18日(日)に東京渋谷のドラゴンズゲートで「Supertokyo」を開催し、受付登録者数が1,000人を超え、ステージのトークは席が足りず立ち見が出るほどの大盛況となりました(CoinPost速報)。

関連:ソラナジャパン主催の「SuperTokyo」開催、国内外のビルダーが東京に集結

Supertokyoでは有名なSolana DeFiプロジェクトが数多くスポンサーとして参加し、BonkのコアコントリビューターであるNom氏をはじめ、海外からも様々なSolana界の著名人が参加し、会場を大いに盛り上げました。

その他のSolana関連ニュース

  • AnzaがValidatorの緊急パッチに関する詳細なレポートを公開(詳細
  • Anzaが来月のBreak Point後にSolana Clientの「Agave」のv2をリリース予定(詳細
  • Perp Trade DEX「Flash」が取引高10Bを達成し、RAYとWIFの上場を発表(詳細
  • Synthetic Asset Protocol「Clone Protocol」がサービス終了を発表(詳細
  • MarginfiのMeme Coin Tradeプロジェクト「The Arena」が一般向けに利用可能に(詳細
  • Debridgeがトークンのエアドロップチェッカーを発表(詳細

データから見るSolana

続いて、オンチェーンデータからソラナを分析します。

Solana上のpyUSDの躍進

PayPalのステーブルコイン「PyUSD」が発行開始から約1カ月半で、Solana(ソラナ)上での発行量がEthereum(イーサリアム)上の発行量を上回りました。

これは、KaminoやDrift、Marginfiといったレンディングプラットフォームや、OrcaなどのDEX(分散型取引所)での流動性提供に対するインセンティブが要因となっています。特に、PayPalがKaminoを通じて提供するインセンティブは週に$1M(100万ドル)にも達し、PayPalがSolanaでの普及に力を入れていることがうかがえます。

Meme coin取引高の減少傾向

一方、仮想通貨全体でのDeFi活動の減少に伴い、SolanaでのDeFi活動量も低下しています。特に、Meme Coin(ミームコイン)の取引は先週かなり低いレベルまで落ち込みました。(bar chartの左から2本目)

この活動の減少はMeme coinの取引のみではなくPerp DEXでの取引にもその傾向が見られます.JupiterのPerpにおけるJLPのAPR(取引手数料およびPerpのプール報酬)は32%まで落ち込み、過去最低を記録しています。Solana Summerはまだ遠いように感じられます。

寄稿者:Soylana JapanSoylanaJapan
Soylana JapanはSolanaおよびSolana DeFiの情報を日本語で発信するプロジェクトです。X(旧Twitter)で毎日最新のニュースを日本語でお届けしています。Superteam Japanと連携し記事の翻訳や日本語コンテンツの拡充などの活動も行っています。

関連:ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。
09/18 水曜日
16:52
「ビットコインはリスク資産ではない」ブラックロック幹部が指摘
ブラックロックのデジタル資産責任者が、ビットコインの誤った認識を指摘。リスク資産ではなく非相関資産であると主張し、機関投資家教育の重要性を強調した。
14:00
シンガポール最大銀DBS、仮想通貨オプション提供へ
年内に提供か シンガポール最大の銀行であるDBSは17日、2024年第4四半期(10〜12月)から機関投資家と富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)のオプション取引と仕組み債を提供す…
12:50
Wintermute、米国選挙の予測市場開始へ トランプとハリストークンを上場
Wintermuteが米国選挙予測市場をまもなく開始する。イーサリアムなど複数ブロックチェーン対応。トランプ氏とハリス氏の勝利予測動向も解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア