2年間でBTC保有を約12倍に
メタプラネットは27日、2025年から2026年にかけての大規模なビットコイン蓄積計画を発表した。
2025年末までに1万BTC、そして2026年末までに保有量を現在の約12倍となる2万1000BTCまで拡大し、世界最大規模のビットコイン保有企業になることを目指している。
計画達成に向け、同社は「21ミリオン計画」と称する新株予約権の発行により約1166億円の資金調達を予定している。新株予約権の行使価格は前日終値に連動する仕組みで、株主利益の保護を図る。市場の変動リスクに対応するため、発行の一時停止や再開が可能な設計となっている。
サイモン・ゲロヴィッチ社長は「日本のビットコインルネサンスを牽引し、世界的リーダーとなることが目標だ」と意気込みを示した。
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2024年の実績
同社は2024年、ビットコインスタンダードの採用により急成長を遂げている。株主数は5万人を突破し、株式取引高は前年比430倍に急増。時価総額も4月のビットコインスタンダード採用以降、7000%の成長を記録した。
ビットコイン保有量は2024年12月末時点で1762BTCに達し、平均購入価格1185万円に対して現在の市場価値は277億円を超え、大幅な未実現利益を計上している。世界の上場企業における保有量ランキングでも15位に浮上した。
収益性を示す指標として掲げる「BTCイールド」(保有ビットコインの利回り)は、2024年第3四半期の41.7%から第4四半期には309.82%まで急上昇。2025年は四半期ごとに35%の水準を目指している。
同社は今後、ビットコインを戦略的資産として活用する動きを世界の上場企業に広めることで、業界全体の成長も促進する方針だ。
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