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Sui(スイ)ブロックチェーンのDEX「Cetus AMM」の使い方、ウォレット準備から取引まで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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Suiブロックチェーンは、DeFi、ゲーム、NFTマーケットプレイスなど多様なアプリケーションの台頭により、急速にエコシステムを拡大しています。トータルアカウント数は9550万*を超え、Discordコミュニティは70万人以上を抱える成長著しいL1チェーンです。(*Sui公式サイトより:2025年4月25日時点)

このエコシステムの中心に位置するのが、Cetus AMMです。Cetusは2023年5月のサービス開始以来、Suiブロックチェーン上での主要な分散型取引所(DEX)として確固たる地位を築き、現物取引量では第1位。USDCを調達したり、主要なトークンを購入できます。

本記事では、SUIエコシステムへの入り口となるCetus AMMの基本情報から実際の使い方まで、段階的に解説します。日本国内の主要な仮想通貨取引所OKJでのSUI購入方法、SUI対応ウォレット(Suiet)の準備と資金の移動、重要な注意点までを網羅的にカバーしています。

目次

  1. Cetus AMMの概要
  2. OKJの使い方:SUIの購入
    2.1 Suietウォレットの導入手順(例)
    2.2 出金方法(OKJを例に)
  3. Cetus AMM の利用
  4. ガス代調整・DEX使用上の注意
  5. Cetus AMMの概要

    出典:Cetus公式(2025年4月25日)

    Cetusは、MOVE言語ベースのブロックチェーン(Sui/Aptos)上で動作するDEX。特にSuiエコシステムではパイオニア的なDEXであり、現物出来高は第1位、預かり総価値(TVL)で第4位(DeFillama調べ)。取引者や流動性提供者のニーズを満たします。

    Cetus AMMは2025年4月25日時点で95種類以上の取引可能トークンと608のトークンペアをサポートしています。最も高い取引量を記録しているのはUSDC/SUIペアで、WAL/SUI、CETUS/SUI、DEEP/SUなども重要な取引ペアとして続いています。また、利回り生成トークン「haSUI」の主要取引市場としても中心的な役割を果たしています。

    項目 数値
    サービス開始 2023年5月
    預かり総資産(TVL) 約1.8億ドル
    全取引額 約530億ドル
    24時間取引量 約3億ドル
    アカウント数 約1300万
    ネイティブトークン CETUS/xCETUS
    *2025年4月25日時点、データ元:公式ウェブサイト、DeFillama、コインマーケットキャップより

    運営組織・背景

    Cetus Protocolは、Suiエコシステムの発展にも積極的に関わっているWeb3開発者のHenry Du氏を中心とする開発チームによって設立されました。

     

    Cetusの特長

    ● 流動性提供やスワップが容易
    流動性を特定の価格範囲に集中させる「集中型流動性市場メカニズム(CLMM)」を採用し、取引のスムーズさや資本の効率的な利用を向上させます。

    例えば、流動性提供者は価格変動が予想される範囲に資金を集中させ、報酬を最大化できます。

    ● 高速・低コストなトランザクション
    Cetusは、SuiおよびAptosブロックチェーン上で稼働しており、高いスループットと低いレイテンシー(スワップや送金の反映が速い)を特徴としています。 ユーザーは迅速かつ低コストで取引を行うことができます。

    ● ユーザーフレンドリーなUI
    Cetusは、直感的で使いやすいユーザーインターフェースを提供しており、初心者でも簡単にスワップや流動性提供を行うことができます。

    2.OKJの使い方

    ここでは、Walrus(WAL)を購入することを想定し、「SUIトークン」を国内取引所(OKCJ)で入手し、Cetus AMMを利用してWALに交換するまでの流れを説明します。初心者の方でもスムーズに進められるよう、ウォレットの準備から出金・スワップ操作まで、順を追って解説しています。

    1. SUIの購入(OKJを想定)
    2. SUI対応ウォレットの準備
    3. Suietウォレットの導入手順(例)
    4. 出金方法(OKJを例に)

    2.1 SUIの購入(OKJを想定)

    Suiブロックチェーンのトークン「SUI」を利用するには、まず日本の暗号資産取引所でSUIを購入する必要があります。ここでは、OKJでの購入手順を簡単に説明します。

    手順1:OKJの口座開設

    • OKJの公式サイトにアクセス
    • 必要情報(氏名・住所・メールアドレスなど)を入力し、アカウントを作成
    • 本人確認書類(運転免許証など)をアップロードし、KYC(本人確認)を完了

    OKJ

    世界的な仮想通貨企業OK Groupの日本法人、迅速な出金で人気の取引所

    特徴 OKJ
    取扱い通貨数 42種類
    出庫対応 入出金は24時間365日即時対応
    取引方法 販売所・取引所
    詳細
    SUI取扱い情報 OKJ
    提供サービス 販売所/板取引/ステーキング/貸暗号資産/積立
    取引手数料(取引所) メイカー:0.07%、テイカー:0.14%~*
    最小取引単位 1 SOL(販売所/取引所)
    出庫手数料 0.5~3 SUI
    公式

    ※ (Lv1の場合)取引量に応じて段階的に安くなるボリュームディスカウント方式

    手順2:日本円を入金

    OKJ Deposit
    • アカウントにログイン後、「入金」メニューから「日本円」を選択
    • 銀行振込の手順に従って入金を完了

    手順3:SUIを購入

    OKJ buy Sui
    1. トップページの「取引所」をタップします。
    2. 左上の暗号資産の銘柄をタップして、購入したい暗号資産を選択します。
    3. 注文タイプを選択します。
    4. 注文内容を入力し、「購入」ボタンをタップ→ 取引パスワードを入力し、「確認」ボタンをタップします。

    ポイント:販売所での購入は初心者向けですが、スプレッド(手数料相当)がかかる点に注意してください。

    2.2 SUI対応ウォレットの準備

    SUIを安全に保管し、Cetus AMMなどのDeFiサービスを利用するためには、Suiブロックチェーンに対応したウォレットが必要です。代表的なウォレットには「Suiet」や「Ethos Wallet」などがあります。

    代表的なSUIウォレット

    ウォレット名 特徴
    Suiet 軽量でシンプル、初心者にも扱いやすい。ブラウザ拡張機能に対応。
    Ethos ゲームやNFTなど多用途に対応。Suiエコシステムに特化。
    Martian Aptos/Sui両対応のクロスチェーン型。DeFiユーザーに人気。

    2.2 Suietウォレットの導入手順(例)

    Suiet
    1. 公式サイトにアクセス → https://suiet.app にアクセスし、「Download」からChrome拡張機能を追加
    2. ウォレットを作成
      • 拡張機能のインストール後、「Create a New Wallet」を選択
      • 表示されるリカバリーフレーズ(12単語)を紙などに必ず控えて安全に保管
      • パスワードを設定し、ウォレット作成完了
    Suiet process

    ポイント:リカバリーフレーズを他人に絶対に教えないでください。これを知られてしまうと、誰でもあなたの資産にアクセスできるようになってしまいます。

    2.3 出金方法(OKJを想定)

    日本の取引所(OKCoin Japan)で購入したSUIを、Cetus AMMなどで利用するためには、SUI対応ウォレット(例:Suiet)に出金(送金)する必要があります。

    手順1:ウォレットのSUIアドレスを確認

    • Suietウォレットを開き、画面上部に表示されるSUIのアドレス(0x~で始まる英数字)をコピー
    • ※アドレスは間違いがないよう、コピーボタンを使うのがおすすめ
    Sui deposit

    手順2:OKJにログインし、出金画面へ

    • OKCoin Japanにログイン
    • 「資産」→「暗号資産を出庫」→「SUI」を選択
    OKJ Withdrawal

    手順3:出金情報の入力

    • 出金先アドレス:SuietでコピーしたSUIアドレスを貼り付け
    • ネットワーク:SUI
    • 出金数量、その他必要事項を入力
    • ※ポイント:初回の出金では、アドレスの認証(SMSまたはメール認証)が必要な場合があります。

    ※送金ミスは自己責任となるため、アドレスのコピペやネットワーク選択に細心の注意を払いましょう。

    手順4:出金実行と反映の確認

    • 内容を確認し、「出金実行」
    • 数分~十数分でウォレットにSUIが届きます
    • (Suietの「Activity」や残高表示で確認可能)

    3. Cetus AMM の利用

    1. Cetus AMMへの接続
    2. スワップ操作(例:SUI → WAL)

    3.1 Cetus AMMへの接続

    Cetus AMMを利用してトークン(例:WAL)を購入するには、ウォレットを接続し、スワップ(交換)操作を行います。以下はその基本手順です。

    手順1:Cetus AMMの公式サイトにアクセス

    • ブラウザでCetus公式サイトにアクセス
    • ※詐欺サイトに注意し、URLが「https://app.cetus.zone/」であることを必ず確認してください

    手順2:ウォレットを接続

    • 画面右上の「Connect Wallet」をクリック
    • 「Suiet」または「Ethos」を選択(使用中のウォレットに応じて)
    Cetuss amm connect

    手順3:ネットワーク確認と表示資産の確認

    • ウォレットがSuiネットワークに接続されていることを確認
    • Cetus画面上にSUI残高が表示されていれば、接続完了です
    Cetus sui

    準備完了

    これでCetus AMM上でスワップ(例:SUI → WAL)を行う準備が整いました。

    スワップ操作(例:SUI → WAL)

    ウォレットの接続が完了したら、Cetus AMM上でSUIをWALなどのトークンに交換(スワップ)することができます。

    手順1:Swap画面にアクセス

    • Cetusトップページの上部メニューから「Swap」を選択
    • 交換画面が表示されます

    手順2:トークンを選択

    • From(交換元)に「SUI」を選択(①)
    • To(交換先)に「WAL」など希望のトークンを選択(②)
    • トークンが表示されない場合は、トークンコントラクトアドレスを貼り付けて追加できます(※公式から取得)
    Cetuss amm how to

    手順3:数量を入力

    • スワップしたいSUIの数量を入力(③)
    • 例:「10 SUI」 → 自動的に受け取れるWALの見積もりが表示される
    • ※ポイント:手数料(ガス代)はごく少額のSUIで支払われます。SUIを全額使い切らないように注意しましょう。

    手順4:スワップを実行

    Swap WAL
    • 「Swap」ボタンをクリック(④)
    • ウォレットが開くので、内容を確認して「Confirm」(⑤)
    • 数秒〜十数秒でスワップが完了し、WALがウォレットに反映されます

    手順5:残高の確認

    • ウォレットの「Tokens」セクションで、WALの残高を確認

    ※補足:トークンの価格や流動性によってはスリッページ(価格のズレ)が発生することがあります。Swap画面右上の「※」からスリッページ許容度を調整することも可能です。

    Suiの購入に

    4. ガス代について

    Suiブロックチェーンを利用する際には、すべての取引(スワップ、流動性提供、ステーキング等)に対して「ガス代(ネットワーク手数料)」が発生します。これは他の多くのブロックチェーンと同様の仕組みですが、Suiには独自の特徴があります。

    Suiチェーンのガス代の特長

    • 非常に低コスト:1回のスワップにかかるガス代は、通常0.001〜0.005 SUI程度と非常に安価
    • 高速処理:Suiは並列処理を採用しており、処理速度が速いため、待機時間が短い
    • 支払いはSUIで行う:ガス代は常にSUIで支払われるため、ウォレットに少量のSUIを常に残しておく必要があります

    ガス代に関する注意点

    • SUIの全額をスワップしないこと
    • スワップ時にSUIを全額入力してしまうと、ガス代が払えず取引が失敗します。
    • → 少なくとも 0.01 SUI程度は残すようにしましょう。
    • ガス代が変動する場合あり
    • ネットワークが混雑している場合、ガス代が一時的に上昇することもあります。スワップ実行前に確認しましょう。
    • 残高不足エラーに注意
    • スワップやLP提供時に「ガス代不足」のエラーが出た場合は、SUIを少しだけ追加で入金してやり直す必要があります。

    ※ポイント:ウォレット上での「残高=使える額」ではないことを覚えておくと安心です。常にガス代分を除いて取引を設計しましょう。

    4.DEX使用上の注意

    分散型取引所(DEX)は便利で自由度が高い反面、自己責任で資産を管理する必要があります。以下のリスクや注意点を理解して、安全に利用しましょう。

    4.1 セキュリティ:ウォレットの秘密鍵管理

    DEXを利用するには、自分でウォレットを管理することが基本です。ウォレットのログインに必要な情報(秘密鍵やリカバリーフレーズ)は、他人に絶対に知られてはいけません。

    • これらの情報をインターネット上やスクリーンショット、メールで保存するのは極めて危険です。
    • 安全なオフライン環境に手書きで保管するなど、厳重な管理が必要です。

    ※秘密鍵やフレーズを失くした場合、資産を復元する手段はありません。必ずバックアップを取りましょう。

    4.2 スマートコントラクトリスク

    Cetus AMMのようなDEXは、スマートコントラクトという自動プログラムで動いています。

    • 万が一このコードに脆弱性やバグがあると、資金が流出したり、永久にロックされる可能性があります。
    • 信頼できるプロジェクト(監査済・コミュニティの支持があるなど)を選ぶことが重要です。

    ※Cetusは比較的新しいプロトコルですが、透明性の高い運営と活発な開発が続いています。

    4.3 流動性が低いトークンの価格変動リスク

    WALのような小規模トークンは、取引量(流動性)が少ない場合があります。

    • 流動性が低いと、スワップ時に価格のズレ(スリッページ)が大きくなったり、大きな注文が価格に大きく影響することがあります。
    • スワップ前には、スリッページ許容範囲の設定を確認し、価格変動のリスクを把握しておきましょう。

    ※突然の価格変動が起きることもあるため、購入金額やタイミングは慎重に判断してください。

    まとめ

    Cetus AMMはSuiブロックチェーン上の主要な分散型取引所として、95種類以上のトークンと608ペアの取引オプションを提供しています。本記事では、日本の取引所OKJでのSUI購入から始まり、Suietなどの専用ウォレットへの送金、そしてCetus AMM上での実際のトークン交換までの一連のプロセスを解説しました。

    Cetusの特長である集中型流動性市場メカニズム(CLMM)は資本効率と取引の流動性を高め、Suiブロックチェーンの高速・低コストな特性と相まって、ユーザーに快適な取引環境を提供しています。ただし、ウォレットの秘密鍵管理やスマートコントラクトリスク、流動性の低いトークンでの価格変動には注意が必要です。

    この記事を参考に、適切な準備と基本的な注意点を押さえることで、SUIエコシステムの可能性を安全に探索することができるでしょう。Cetus AMMを活用して、分散型金融の新たな機会を見つけてみてください。

    Suiの購入に

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