
マネーグラムがステーブルコイン送金に参入
国際送金大手のマネーグラムが17日、ウォレットインフラ企業のクロスミントと提携してステーブルコインを活用した新たな送金サービスを発表した。同サービスではユーザーがスマートフォンでテキストメッセージを受信し、クロスミント組み込みウォレット内のUSDCで即座に資金にアクセスできる。
新サービスはまず南米コロンビアのアップルアプリストアとグーグルプレイストアで開始され、その後ラテンアメリカの他市場に展開される予定だ。受取人は現地通貨として現金に換金するか、デジタルドルとして保管するかを選択できる。
従来の送金では受取人が物理的な現金を受け取るため長い列に並ぶ必要があったが、新システムでは追跡可能なリンクが送信され秒単位で資金が届く。コロンビアペソなど価値が下落傾向にある通貨に対し、安定した米ドルバランスで価値を保護できる利点がある。
今後数カ月でマネーグラムの小売ネットワーク経由での米ドルバランスへの現金追加機能や、リンクされたデビットカードでのグローバルなUSD決済機能を追加予定だ。統合された貯蓄オプションを通じて預金からインセンティブを獲得する機能も計画されている。
同サービスは高速で低コストな決済向けに設計されたステラブロックチェーン、サークルの規制対応ステーブルコインUSDC、クロスミントのウォレットインフラを活用している。マネーグラムは現在200カ国で約5,000万人に送金サービスを提供している。
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