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スカイ(SKY)の買い方・将来性、ステーブルコインUSDSの特徴をわかりやすく

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実績と信頼を誇る

Sky Protocolは、暗号資産(仮想通貨)を預けて利息を得たり、担保にしてステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)を借りたりできるサービスです。

2025年10月時点に、Sky Protocol関連(旧MakerDAO含む)のTVL(預かり資産)は、約69億ドル(約1兆円相当)、年間2億ドル相当の収益を生み出しています(DeFillama調べ)。

DeFi(分散型金融)カテゴリーで最も長い歴史を持ち、最も使われるプロダクトの一つとして実績を積み上げています。

2025年8月には、DeFiプロトコルとして世界初となるS&Pグローバルの信用格付け(B-)を取得し、機関投資家からの信頼も獲得しました。

SKYを取得したい方に

Sky Protocolの概要

Sky Protocol(スカイプロトコル)は、2014年に創設されたMakerDAO(メイカーダオ)から発展したプラットフォームです。MakerDAOは、分散型ステーブルコイン「DAI」の発行と、ガバナンストークン「MKR」を通じた分散自律組織(DAO)運営の先駆者として知られています。暗号資産を担保に預けることで、米ドルと同じ価値を持つDAIを発行できる仕組みを実現しました。

2024年8月、共同創設者のルーン・クリステンセン氏が主導する「Endgame」計画の一環として、Sky Protocolへリブランディングされました。その背景には以下の狙いがあります:

  • 規制対応の強化:各国の規制に柔軟に対応できる体制づくり
  • 機関投資家の参入促進:より洗練されたプラットフォームへの進化
  • エコシステムの多様化:専門特化したサブプロトコルの展開

2025年10月時点、既存のDAIとMKRトークンは新トークン(USDSとSKY)と並行運用されており、ユーザーは任意でアップグレード可能です。ただし、MKRからSKYへの変換は時間経過で受取量が減少するペナルティが適用されます(DAIからUSDSは1:1でペナルティなし)。

何ができるのか:主要トークンと機能

2つの主要トークン

USDS(米ドル連動ステーブルコイン)

1USDS = 1米ドルの価値を保つステーブルコインです。DAIと同様の担保メカニズム(暗号資産を預けることで発行される仕組み)に加え、以下の機能が追加されました。

  • 規制対応のための凍結オプション(コンプライアンス機能)
  • DAIから1:1で交換可能
  • より広範な決済・送金での利用を想定

SKY(ガバナンストークン)

プロトコルの運営方針を決める投票権を持つトークンです。

  • MKRから1:24,000の比率で再評価され、より多くの人が保有しやすい価格帯に
  • ステーキング(預け入れ)で報酬を獲得
  • プロトコル手数料からの収益分配を受け取れる
  • 価格:約9円、時価総額:約2130億円、市場59位(コインマーケットキャップ:10月30日時点)詳しくはこちら

できること①:預けて利息を稼ぐ

Sky Savings Rate(SSR)

出典:sky

銀行預金のように、USDSを預けることで利息を得られる仕組みです:

  • 現在の利回り:約4.5%(年率)*2025年10月時点
  • 預けるとsUSDSトークンを受け取り、その価値が自動的に増加
  • Sky Protocolが数秒ごとに利息をプールに追加

SKYステーキング

SKYトークンを預けることで、さらに高い報酬を獲得できます:

  • 現在の利回り:約14.87%(年率)*2025年10月時点
  • 報酬獲得に加え、投票権委任やUSDS借入も可能
  • Sky Staking Rewardsとして分配

これらの利回りは、従来の銀行預金(日本では0.001〜0.1%程度)と比較して圧倒的に高い水準です。

できること②:運営に参加する

SKY保有者は、プロトコルの運営方針に関する投票に参加できます:

  • リスクパラメータの設定
  • 新機能の導入可否
  • 手数料率の変更

完全にオンチェーン(ブロックチェーン上)で投票が行われ、許可不要(パーミッションレス)なアクセスを重視した分散型ガバナンスを目指しています。(2025年時点では移行期であり、一部の運用は中央化されたガバナンスによって管理される)。

できること③:エコシステムの活用

Sky Protocolは「Sky Stars」と呼ばれる専門特化したサブプロトコル群を展開しており、用途に応じた多様な機能を提供しています:

  • Spark:イーサリアム上でのレンディングサービス
  • Grove:実物資産(RWA)統合による収益機会
  • Keel:Wormhole経由でソラナ(SOL)へ拡張し、流動性インセンティブを提供

イーサリアム(ETH)などの暗号資産や実物資産(RWA)を担保に預けることで、USDSを借りることも可能です。自分の資産を売却せずに資金を活用できる点が特徴です。

SKYを取得したい方に

代表的な使い方

出典:SKY

SKY、USDS保有者は、専用インターフェース「sky.money」を通じて以下の操作を実行できます:

  • 担保預入とUSDSの鋳造:イーサリアム(ETH)や実物資産(RWA)を担保に預け、USDSを発行
  • 収益獲得:SSRまたはSKYステーキングによる利回り獲得
  • ガバナンス参加:プロトコルの運営方針に関する投票
  • DeFi統合:統合されたDeFiアプリでの取引

対応ウォレットはメタマスク(MetaMask)、Phantom ウォレットなど主要なものに対応しており、Ethereum、Base、Arbitrum、Optimism、Solana(Keel経由)など複数のブロックチェーンで利用可能です。

基本情報・SKYチャート

項目 詳細
関連トークン USDS、SKY、DAI
利回り* SSR:約4.5%、SKYステーキング:約14.87%
預かり資産(TVL) 約69億ドル
年間収益 2億ドル前後
SKY価格 約0.059ドル(9.1円)
SKY時価総額 約13.9億ドル(2130億円)
対応チェーン Ethereum、Base、Arbitrum、Optimism、Solana
対応ウォレット MetaMask、Phantom Walletなど
*2025年10月30日時点、コインマーケットキャップ参照、チャート:TradingView
SKY価格チャート

信頼の背景

Sky Protocolが信頼される理由は、実績と制度の両面で裏付けられている点にあります。

出典:DefiLlama

約69億ドル(約1兆円相当)のTVL(預かり資産総額)を誇り、DeFi業界でトップクラスの規模を持ちます。年間収益2億ドル相当を生み出す明確な収益源(USDS発行時の安定性手数料、BlockTowerやJanus Hendersonとの提携による実物資産の運用益)を持ち、外部資金に依存しない持続可能なビジネスモデルを確立しています。

さらに2025年8月には、DeFiプロトコルとして世界初となるS&Pグローバルの信用格付け(B-)を取得しました。従来の金融業界からの評価を得たことで、機関投資家の参入障壁が大きく下がりました。

リスクと注意点

Sky Protocolは革新的なプロトコルである一方、投資家が理解すべき以下のリスクが存在します:

ガバナンス・技術リスク

  • 分散化移行の課題:MakerDAOからの移行期において、主要な意思決定が少数のステークホルダーに集中する可能性があり、6つのSubDAOへの組織再編には想定以上の時間を要する場合があります。
  • スマートコントラクトリスク:複雑なプロトコル設計により、予期せぬバグや脆弱性が存在する可能性があり、ハッキングや資金損失のリスクが完全には排除できません。

資産・規制リスク

  • RWAパートナー依存:米国債や不動産などの実物資産統合において、カストディアンなどの第三者機関に依存しており、これらのパートナーの破綻や不正行為がプロトコル全体に影響を及ぼす可能性があります。
  • 地域的な利用制限:米国やEUなどの主要市場では、規制により一部機能が制限されており、今後さらなる規制強化により機能が制限される可能性があります。

これらのリスクは存在するものの、Sky ProtocolはS&P社からB-格付けを取得し、70億ドル以上の資産を管理する実績を持つDeFi業界のリーディングプロトコルです。

MakerDAOから引き継いだ8年以上の運営実績と、透明性の高いガバナンス体制により、一定の信頼性を確保しています。投資判断の際は、これらのリスクを十分に理解し、ご自身のリスク許容度に応じた投資額を設定することが重要です。

まとめ

Sky Protocolは、MakerDAOの10年にわたる実績を基盤に、より使いやすく、より信頼性の高いDeFiプラットフォームへと進化しました。

実物資産統合による持続可能な収益モデル、S&P格付け取得による機関投資家の信頼獲得、マルチチェーン展開による流動性拡大など、次世代DeFiインフラとしての要素を備えています。

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