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ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ナスダック100のリバランス

世界最大のビットコイン(BTC)保有企業ストラテジーは12日、ナスダック100指数(NDX)の年次リバランスで、同指数への残留が決定した。昨年12月より、1年間にわたり組み入れられている。

ナスダックは今回、バイオジェン、CDWコーポレーション、グローバルファウンドリーズ、ルルレモン・アスレティカ、オン・セミコンダクター、トレード・デスクなどを指数から除外。また、新たにアルニラム・ファーマシューティカルズ、フェロビアルやその他を採用した。変更は12月22日に発効する予定だ。

現在、大手指数プロバイダーMSCIが、暗号資産(仮想通貨)保有額が総資産の50%以上を占める企業を、グローバル・インベスタブル・マーケット・インデックス(GIM)から除外することを検討している。このためナスダックの動向も注目されていた。

JPモルガンは11月、仮にストラテジーがMSCI指数から除外された場合、最大88億ドル(約1.4兆円)の資金流出が発生する可能性があるとした。一方で、ストラテジーのマイケル・セイラー会長はこの予測の正確性に疑問を示している。

ストラテジーは10日、MSCIにデジタル資産トレジャリー企業を指数から除外することに関しての反対意見を正式に提出した。

デジタル資産トレジャリー企業(DAT)はビットコインなどの仮想通貨を受動的に保有する投資ファンドではなく、保有する仮想通貨を積極的に活用して株主利益を生み出す事業運営会社であるなど、複数の観点から論じている。

デジタル資産トレジャリー企業(DAT)とは

企業のバランスシートに、ビットコインなどを中核的・戦略的に保有・運用する企業。投資家には仮想通貨への間接的なエクスポージャーを提供する。

関連:ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明

ビットコインの買い増し意欲を示唆

ストラテジーのマイケル・セイラー会長は14日、Xにビットコイン購入への意欲をほのめかす投稿を行った。

「オレンジの点をもっと増やす方向に戻る」と述べている。チャートに示されているオレンジの点はストラテジーがビットコインを購入したタイミングを表すものだ。

チャートによると、同社はこれまでに89回ビットコインを購入。保有総量は約66万BTCとなっている。14日時点では約590億ドル(約9兆円)相当に達している。同社は12月初めに、約1,500億円相当のビットコインを買い増したところだ。

これは7月以来で最大規模の購入だった。ストラテジーのビットコイン購入は2025年を通じて減速していることが指摘される。仮想通貨市場が停滞する中、今後ストラテジーがビットコインをどの程度の頻度・量で蓄積していくのか注目される。

ストラテジーは1日、優先株の配当と負債利子の支払い用に14.4億ドル(約2,240億円)の米ドル準備金を確保したと発表。市場下落の際に、配当などの支払いにあたってビットコインを売却することを回避することも目的としている。

ストラテジーのフォン・レCEOは「ビットコイン売却は最後の手段」とも話していた。

関連:ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る

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