- ビットコインと普通株式を売却
- 保有ビットコインは840,447枚に
普通株売却で米ドル準備金増加も
ビットコイン(BTC)トレジャリー企業最大手ストラテジーは8月3日から8月9日にかけて、1,690 BTCを平均価格64,262ドル、総額1億860万ドル(約170億円)で売却した。売却による全収益(1億860万ドル)を優先株式「STRC」の買い戻し資金に充てている。
また、普通株式「MSTR」約659万株を6億5,310万ドル(約1,040億円)で売却し、そのうち6億5,000万ドルを米ドル準備金の積み増しに充当した。これにより、米ドル準備金は総額46億5,000万ドル(約7,400億円)に達している。
同社のマイケル・セイラー会長は、今回の動きについて次のようにコメントした。
これにより、米ドル準備金のデュレーションは143日延びて2.7年となり、優先株「STRC」のビットコイン・クレジット・スプレッドは10ベーシスポイント(bps)縮小した。
2026年8月9日時点で、当社はビットコインを840,447 BTC、米ドル準備金を46億5,000万ドル保有している。
ここでデュレーションとは、保有する資金があとどれくらいの期間、支出(株式の配当・利払いなど)をカバーできるかを示す期間のことだ。
また、優先株「STRC」のビットコイン・クレジット・スプレッドとは、ストラテジーによる独自モデルであり、STRCが、その裏付け資産であるビットコインの信用力と比べてどれだけ割安(または割高)に評価されているかを表す指標だ。これが縮小することは割安感が和らぐことを表す。
ストラテジーのフォン・レCEOも、次のように説明した。
当社の米ドル準備金とそのデュレーションは、いずれも過去最高水準に達した。わずか2か月半の間に、準備金を約38億ドル積み増し、両方とも5倍以上に拡大させた。
これが「デジタルクレジット資本フレームワーク」の成果である。
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「デジタルクレジット資本フレームワーク」とは
ストラテジーは6月末に、優先株の信用力強化と流動性確保を目的とした「デジタルクレジット資本フレームワーク」を発表していた。これは主に優先株配当などに充てるための米ドル準備金が縮小していたことや、ビットコイン売却による配当資金の調達などに対する市場の懸念に対処するという背景もあった。
この内容は主に5つの項目からなり、具体的には①米ドル準備金の運用方針策定、②STRC配当率の改定、③証券の自社買い戻しプログラム、④MSTR普通株の自社株買いプログラム、⑤BTC収益化プログラムである。
JPモルガンのアナリストは7月、ストラテジーが米ドル準備金を増強していることについて、投資家のセンチメントを直接的に改善させたかどうかは判断できないとしつつ、将来的にビットコインを売却して配当を賄うリスクへの懸念が和らぐと評価していた。
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