CoinPostで今最も読まれています

BTCライトニングネットワーク:メインネット初期ver公式リリース間近か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインのライトニングネットワーク
ビットコインのスケーラビティ問題を解消するため、スピーディーかつ安価な取引を実現できると着目されているライトニングネットワーク。一部の評論家は、最近の開発における進捗状況から、公式リリースが近いことを予想しています。
中部電力がライトニングネットワークを活用
中部電力が、Nayuta社が中心となり、オープンソースで開発中の「Lightning Networkソフトウェア」を用いることで、低手数料、即時着金の電気自動車充電の支払いを実現しました。

ライトニング:1000ノード(約2000チャネル)まで拡大

ライトニングネットワーク(以下、LN)は、ビットコインのメインネット実装におけるアクティブノード数が、新技術進展のための歴史的な到達点とされる1000を上回り、スケーラビティ問題を解決するための大きな布石となりました。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのスケーラビリティ問題解決のため、取引承認をブロック以外でも可能にする、パブリックブロックチェーンの2nd Layer(第2層)に当たる技術。

直接繋がりのない2者間でのマイクロペイメント(1円以下の小額送金・少額決済)を実現することができる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

監視データによると、2018年3月12日時点で1003ものオンラインノードが存在、過去最高の1892ものチャネルが開かれていることが確認されています。

評論家たちは、LN開発者の技術的な進捗状況から、メインネットプロトコルの初期バージョンが、近いうちに公式リリースされるのではないかと予想しています。

ライトニングは、テストネットとメインネット双方の実装で劇的な進歩を遂げました。

ビットコインに対する批判は未だ燻っているものの、ネットワークのノード総数は増加の一途を辿っています。

これらの批判は、プロトコルがユーザーの取引処理を行う際に「技術的に完璧でない」という懸念に収束されており、技術的欠陥から資金を失うリスクが払拭されない限り、彼らにとって魅力を感じられないということに他なりません。

ビットコインキャッシュの存在意義はどうなる

2018年2月、ライトニングネットワークの技術が、マイクロソフトから賞賛を受けました。

世界有数のIT企業は、「ビットコインキャッシュ(BCH)」が採用した、ブロックサイズの拡張のような”オンチェーン”による解決策よりも、“オフチェーン”による解決策の方が、より望ましいと述べました。

このニュースに対し、SNSのコメンテーターは、

「ライトニングネットワークの技術は、ビットコインキャッシュを”時代遅れ”にする可能性を秘めている。より安価で、迅速な取引を実現させることが出来るからだ。」

と指摘しています。

いずれにせよ、当分の間は、ビットコイントレーダーに大きな変化はないでしょう。

ビットコインは、低い取引承認手数料であるにも関わらず、取引承認数は過去2年間で最小を記録しました。

USDなどの法定通貨へ現金化する傾向も見られないことから、BTCの価格は「$9,000(約95万円)から$11,500(約121万円)のレンジ」をボックス相場でしばらく上下するのではないかと考えられています。

2018年2月に行われた、Bitcoin core及び、主要企業におけるSegWitの大規模採用も「手数料の削減や、取引時間の短縮」に貢献しましたが、人々のビットコインに対する熱意を再び取り戻すまでには至っていません。

SegWitとは

セグウィットとは、仮想通貨取引が抱える2つの問題(スケーラビリティ問題・トランザクション展性)に対する解決策の一つ。

SegWitが導入されることでより円滑な仮想通貨取引が見込まれが、機器などの対応を強要されるマイナーからは反発を受けやすい。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

LIGHTNING NETWORK MAINNET PASSES 1000 NODES AS RELEASE ‘NEARS’

Mar 12, 2018 by WILMA WOO

参考記事はこちらから

中部電力がライトニングネットワークを活用

中部電力による、3月1日のプレスリリースにて、ライトニングネットワークで電気自動車充電の支払いを可能にすることが判明しました。

Nayuta社が開発した、ブロックチェーンに対応した「充電用コンセント」と、インフォテリア社が開発した「スマートフォンアプリ」をインターネットで接続することで、「電気自動車の充電履歴をブロックチェーンで管理する技術」と、それに関わる集合住宅向け新サービスの実証実験を実施したとしています。

株式会社Nayutaのメンバーが中心となり、オープンソースで開発中の日本発のLightning Networkソフトウェアを用いることで、「低手数料かつ即時着金」の電気自動車充電支払いを行っているとのこと。

IoT(Internet of Things)とライトニングネットワークの組み合わせは、世界でも最も早い段階での取り組みとされています。

CoinPostの関連記事

中部電力ら3社がブロックチェーンを利用した電気自動車等の充電に係る新サービスを実験
3/1にインフォテリア、中部電力、Nayutaの3社が電気自動車、プラグインハイブリッド車の重点履歴をブロックチェーン管理する技術の実証実験を実施しました。電力会社も含めた大手企業が仮想通貨及びブロックチェーンに着目しています。
中部電力が仮想通貨を用いた電子決済アプリを開発
中部電力が、仮想通貨を用いた電子決済アプリを開発。社内におけるコーヒー代金の支払いや、ユーザー間の通貨交換に使う実験を行うほか、将来的に「余剰電力を個人間で売買可能にするシステム」の構築を目指しています。
ビットコインニュース一覧
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア