- Ripple社CEOの発言
- 彼は乱立するICOについて自身の見解を示し、ICOにおける真の「勝者」は弁護士となるだろうと発言しました。ICOに伴うトークン発行やその運営には、その法律まわりを管轄する弁護士が必要不可欠としています。
- Ripple社とR3社の法廷論争
- Ripple社のCEOがこのように述べる背景には、自社が過去に繰り広げてきた法廷闘争の経験があります。両社はXRP購入に関するオプション契約を巡る裁判を17年9月より続けています。
ICOによるプロジェクトは仮想通貨投資家を振り回し続けています。
CNBCによると、Ripple社CEOのBrad Garlinghouseは、ICO事業における真の「勝者」は弁護士であると発言しました。
真の勝者は弁護士なのか
Garlinghouse氏はシンガポールで開催されたFintechのカンファレンスである「Money 20/20」で、CNBCに対し
ICO産業における事業獲得の勝者は「弁護士」となるでしょう。
なぜならば、彼らはトークン発行への手助けをし、さらに、それを守る手段としての需要があるからです。
また仮想通貨に関して顧客が抱える問題の解決にも弁護士の助けは必要とされます。
さらに彼らは、トークン発行に必要なインフラ整備や、取引所に上場させるための業務などに携わることはほぼありません。
と述べました。
CNBCのレポートによると、2017年はICOによって38億ドルもの資金が調達されました。
これらの資金の多くは、最小限の保護だけを要し、規制がかけられず資金調達者が概ね自由に扱うことのできる運転資金となります。
しかし、昨年実施されたICOのうち46%はすでに失敗されたとの報告もあります。
Ripple社のCEOは、証券として扱われるトークン取引を登録制にするというSECの通告を支持しています。
彼はCNBCに対し、以下のように述べています。
ブロックチェーン、仮想通貨を実世界の問題解決にどう応用するかを考える上で、今回の取り決めは有効なものとなることでしょう。
現在ICOで発行された多くのトークンは、私の見る限り、従来のトークンとは異なるように思います。
これらのトークンは実際に有価証券と同様の扱いを受け、SECが正当に取り締まるべきであると考えています。
Rippleの法廷闘争
Ripple社のCEOがこのように述べる背景には、自社が過去に繰り広げてきた法廷闘争の経験があります。
Cointelegraphによると、Ripple社はブロックチェーン開発企業のR3社に対し、XRP購入に関するオプション契約を巡る裁判を17年9月より続けています。
今回の裁判では、R3社に与えられた50億ドルにのぼるXRPを0.085ドルで購入できる権利が論争の火種となりました。
XRPの価格暴騰により、この権利の契約価値は当初から高騰し、現在では10億ドルを超えています。
当裁判は過去にデラウエア州、カリフォルニア州、ニューヨーク州と各地の裁判所で行われています。