仮想通貨業界に追い風に
ドナルド・トランプ次期米大統領が、暗号資産(仮想通貨)に好意的な姿勢で知られるヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
ベセント氏は現在、マクロ投資会社のキー・スクエア・グループを率いている。約30年前には伝説投資家であるジョージ・ソロス氏の下で働き、ウォールストリート・ジャーナル紙によると、ソロス・ファンド・マネジメントが1992年に英ポンドの暴落を予想して10億ドル以上の利益を上げた伝説的な取引の「推進力の1人」とされている。
同氏は今年7月のフォックス・ビジネスとのインタビューで、「トランプ氏の仮想通貨への理解は共和党の精神と非常に合致している。仮想通貨は自由に関するものであり、仮想通貨経済は今後も継続する」と述べ、「仮想通貨は若者や、これまで市場に参加してこなかった層を取り込んでいる」と強調した。
この人事は、バイデン政権下で進められてきた仮想通貨に対する規制的なアプローチが大きく転換する可能性を示唆している。なお、コインベースのブライアン・アームストロングCEOも先日トランプ氏と会談を行っており、業界関係者の間で次期政権の仮想通貨政策への期待が高まっている。
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