L1アルトコインの相場
暗号資産(仮想通貨)の分析を行うCryptoQuantは20日、週次レポートを公開し、L1(レイヤー1)に分類される一部のアルトコインの価格が米大統領選後に急上昇していると報告した。
XRP、トロン(TRX)、トンコイン(TON)、エイダ(ADA)、ソラナ(SOL)を例に挙げ、米国のトランプ次期政権が仮想通貨に肯定的であることへの期待から価格が急上昇していると説明。そして、この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていることも指摘している。
レポートに掲載しているチャートは以下の通り。このチャートは、グラフ上部に書かれている銘柄のパフォーマンスを示している。縦の点線が入っている箇所が、米大統領選の日。CryptoQuantは、レポート作成時点でXRPの価格が大統領選後に120%上昇し、2021年11月以来の高値になっていることなどを指摘している。
そして、現物の1日あたりの出来高をドルベースで表したグラフが以下。アルトコイン全体として計算しており、今年は5月以降は出来高が比較的落ち着いていたが、米大統領選後は増加傾向にあるとした。11月11日には180億ドル(約2.7兆円)と、8月以来の高水準まで増加したと説明している。
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銘柄別の動向
今回のレポートでは、銘柄別の動向にも言及。まずはXRPについて、価格の上昇と同時に、XRPレジャー(XRPL)上のDEX(分散型取引所)のアクティビティが過去最高水準に達していると報告した。
以下の左側のグラフはXRPL上のトレーダーの数、右側のグラフはXRPL上のDEXの出来高を表している。
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次にトロンについて、ブロックチェーン上のアクティビティが着実な増加傾向にあること、そして、ステーブルコイン「USDT」の使用が継続していることを報告した。
以下のグラフは、左側がトロン上のトランザクションの数、右側がUSDTの供給量(ドル換算)。CryptoQuantは、トロン上のアクティビティの主な推進力の1つはUSDTの使用だと指摘している。
最後はTONについて、ネットワーク上のアクティビティが比較的高水準になっていたり、ステーブルコインの流動性が高まったりする中で価格が上昇していると説明。TONについても、USDTがネットワーク上のアクティビティを促進しているとした。
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