はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

XRPのブロックチェーンでAMMローンチ 金融領域以外での活用も期待 現在は利用に注意が必要

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AMMをローンチ

「XRP Ledger(XRPL)」のブロックチェーンの開発者にインフラやツールの提供などを行うRippleXは23日、XRPLのメインネットに「AMM(自動マーケットメイカー)」がローンチされたことを発表した。

AMMの名称は「XLS-30」で、これはXRPL上のネイティブのDEX(分散型取引所)として機能する。XLS-30は、ユーザーがプールに流動性を提供して報酬を得ることができることに加え、金融領域以外での活用も期待されている。

関連DEX(デックス)とは|時価総額230億ドル突破の分散型取引所について詳しく解説

今回ローンチされたAMMは、暗号資産(仮想通貨)XRPのコミュニティの間で期待されていた機能。リップル社幹部の吉川絵美氏はローンチに際し、以下のようにコメントした。

ここまで来るのに2年近くの間、コミュニティの中で活発な議論が行われ、スペックの精査、DevNet(開発用ネットワーク)での検証、バリデータの投票を経てここまでたどり着きました。

まさにコミュニティが一丸となって産み出した産物です。

AMMはDeFi(分散型金融)で利用されている機能。一定の既定ルールに従い、自動でのマーケットメイクを可能にする仕組みやシステムを指す。

関連AMM(自動マーケットメイカー)とは|仕組みやリスクを解説

XLS-30はXRPLにネイティブで備わったAMM。開発者は独自のスマートコントラクト(自動契約執行機能)を構築しなくてもAMMの機能を活用することが可能だ。

吉川氏はXLS-30について、第三者の他のプロジェクトが作ったAMMやDEXに比べ、コミュニティがじっくり検証した上の産物であることが明確であると説明。そして、ローンチ後もコミュニティが常にモニタリングしているので、何か不具合があっても発見や解決が早くなるとも述べた。

XLS-30はDEXでの取引やイールドファーミングに加え、NFT(非代替性トークン)などのデジタル資産の取引における活用も期待されている。

イールドファーミングとは

DeFiで仮想通貨を預けて流動性を提供することによって、利益を得るシステムのこと。

▶️仮想通貨用語集

XRPLのエクスプローラー「XRPSCAN」によれば、すでに構築されたプールの数は200を超えた。これまで、米ドルステーブルコインUSDCの「USDC/XRP」や、ビットコイン(BTC)の「BTC/XRP」などのプールが作られている。

問題を確認

RippleXは24日、AMMのいくつかのプールでトランザクションが正確に実行されていないことを発見したと発表した。

この問題については本記事執筆時点でも、開発者が解決に取り組んでいると説明。問題が解決するまでは新たに資産をプールすることをやめ、また、流動性を提供することで受け取ったLPトークンの償還を検討するようユーザーに推奨している。

なお、RippleXは25日に、すでに問題は特定できたと説明した。いくつかの複雑な支払い経路において、DEXのペイメントエンジンがAMMのプールとオーダーブックを介して流動性をルーティングする機能に影響が出ていると述べている。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧