ビットコインをさらに買い増し
米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、その一部を活用してビットコイン(BTC)の購入を実施した。
同社は平均価格9万5,554ドルで5,771BTCを取得し、保有するビットコイン総数は約3万3,875BTCに達した。現在のビットコイン価格9万9,000ドルベースで評価額は34億ドル(5,264億円)となり、一株当たりのビットコイン収益率(ビットコインイールド)は35%を記録している。
この転換社債発行による純収入は約9億8,000万ドルで、そのうち約1億9,900万ドルを2026年満期の既存転換社債2億1,200万ドルの買い戻しに充当。残りの資金はビットコインの追加取得と一般事業目的に使用する予定だ。同社債は無担保シニア債で、定期的な利息支払いはなく、元本も増加しない仕組みとなっている。
新規転換社債の転換価格は約25.91ドルで、これは発行時の株価18.18ドルに対して42.5%のプレミアムを付した水準となる。転換レートは1,000ドルあたり38.5902株に設定され、2029年12月1日までは特定の条件下でのみ転換が可能となる。
資金調達成功およびビットコインが10万ドルに近づいている状況などを受け、同社株価は23日に7.65%上昇し、26.03ドルとなった。
マラソンの資金調達はマイクロストラテジーに続くもので、マイクロストラテジーは今週無利息転換社債の募集を完了し総額30億ドル(4,630億円)の資金調達したばかりだった。
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