- ドバイ政府がブロックチェーン登記制度を開始
- ドバイ政府がブロックチェーン登記制度を開始し、これによってブロックチェーン関連の企業・開発者を国外からも積極的に誘致して行く狙いです。企業は登記などで発生する諸業務をブロックチェーンで行えるようになり、事業も展開しやすくなります。
- ドバイ、完全なブロックチェーン都市へ
- ドバイは2020年までの完全なブロックチェーン都市化計画を発表しており、今回のプロジェクトはドバイの土地登記情報のブロクチェーン化と合わせて計画の重要な柱となります。
ドバイ政府がブロックチェーン登記制度を開始
ドバイ政府は、国外のブロックチェーン開発者・プロジェクトを誘致していくために、同技術にフォーカスして取り組んでいくとしていました。
5月2日の発表で、ドバイ政府はドバイシリコンオアシス局と共同でブロックチェーン技術に取り組むことを明かし、このプロジェクトは”ドバイブロックチェーン事業登記制度(Dubai Blockchain Business Registry)”として公表されました。
この登記制度導入のプロジェクトは、Smart Dubai Officeならびにブロックチェーン技術に初期から参入しているIBMとの共同で進められます。
ドバイ政府のメディアは以下のようにコメントしています。
これによって、ドバイでのブロックチェーン事業を展開しやすくし、海外からの直接投資も加速させていきます。
ドバイでの登記・事業運営を簡潔にすることを目的としたブロックチェーン関連のプロジェクトの集約化で、ビジネスのあらゆる側面に関わる文書やライセンスのデジタル取引を効率化することが可能です。
そしてもう一つ重要な点として、企業コンプライアンスをドバイの規則に即した形で確定させられます。
ドバイシリコンオアシスは政府所有のテクノロジー企業誘致のための自由特区であり、今回の登録制度ではこのシリコンオアシスから最初の登録が発生し、ブロックチェーン上でのライセンス情報の共有の先進例となると見られています。
ブロックチェーン技術に対する支援において、このプロジェクトはドバイの事業登記の一元化を推進し、支援体制の核となりうつものです。
政府は以下のように補足しました。
これらはドバイ首長国経済開発省による企業の登記と更新を、ドバイシリコンオアシスのように円滑に機能させるために実施されます。
ドバイ、完全なブロックチェーン都市へ
以前の報道によると、ドバイは、すでにブロックチェーンプラットフォームを開発しており、これによって2020年までにドバイ全土の土地登記情報をブロックチェーン上に記録するとしていました。
土地の登記情報、企業の登記情報、いずれのブロックチェーン化プロジェクトもドバイのブロックチェーン戦略を拡大するもので、この戦略によってドバイは2020年までに政府も含めて世界初の完全なブロックチェーン都市となることを目指しています。
これに関して、スマートドバイのトップであるAisha Bin Blshr博士が次のように述べました。
ドバイ政府の取引の100%のブロックチェーン化は、ドバイブロックチェーン戦略の最初の柱であり、現在進めている政府と民間企業の協力もこの計画の達成には欠かせません。
さらに博士は、ドバイに関わる多くの他のブロックチェーン関連のユースケースについてもその進展を強調し、以下のように述べました。
ブロックチェーンでの事業登記計画は、ドバイを2020年までに完全にブロックチェーン化する計画の進行を象徴するものです。我々は現在、ドバイのあらゆるところで20以上のユースケースを個別の企業と検討しており、これらを今年の年末には発表できればと思っています。
2016年末の発表では、2020年までに全ての取引と政府の文書をブロックチェーン上に移行するとの政府の意向が発表され、その中で、ドバイのブロックチェーン戦略の初めの公約として、都市の一部をブロックチェーン技術に適応したものにすると公表されていました。
Opening Shop? Dubai Government Launches Blockchain Business Registry
MAY 03, 2018 by Samburaj Das
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