WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン1450万円まで下落、米雇用統計とCPI発表を前に底値模索|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の週次レポート

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

今週の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は小動きの末、一段安を演じ、1500万円から一時1450万円まで下落した。

週明けには関税を巡る米中関係の悪化が相場の重石となり、BTC円は1500万円を割り込んだ。一方、この日は米テキサス州の上下両院がSB21の報告書を採択したことで、相場は徐々に戻りを試した。

翌3日には米中両首脳が電話会談を行うことが決定し、相場はさらに水準を戻したが、複数FRB高官がトランプ関税による物価上昇懸念を示したことで上値は限定的だった。

週央からは米指標が軒並み弱めに出たことに加え、米露首脳会談でロシアがウクライナに対する強行姿勢を示したことも売り材料となり、BTCは再び1500万円を試した。

5日東京時間の相場は節目の水準で下げ止まり、ECBの利下げを受けて一時上値を試すも、「トランプ減税」法案を巡りトランプ氏とマスク氏がSNS上で双方の批判の応酬を繰り広げると、電気自動車への助成金停止懸念でテスラの株価が急落し、BTCも連れて下値を模索する展開となった。

本稿執筆時点では、相場は1450万円で下げ止まり、徐々に戻りを試している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】
出所:bitbank.ccより作成

5日の米国市場で急落したテスラだが、影響は局所的となっており、主要3指数も下げは限定的だった。また、貿易を巡る米中関係が5日、改善が示されたことで、リスクオフムードは一時的に終わるとみている。

他方、今週はADP雇用レポート、米非製造業PMI、米新規失業保険申請件数など、一連の米経済指標が悪化した。景気後退懸念も燻る一方で、FF金利先物市場では7、9月の利下げを徐々に織り込む動きも確認され、6日の米雇用統計の結果次第ではBTC相場の底入れ感も出てくるだろう。

ただ、来週にかけてBTC相場の雲行きは晴れているとは言い切れない。11日には5月の米消費者物価指数(CPI)、12日には同卸売物価指数(PPI)とインフレ指標の発表が控えている。

今年のトランプ関税発動から4月まで物価上昇率の加速は今の所確認されていないが、そろそろ輸入物価上昇の商品・サービスへの転嫁が起きてもおかしくはない。

仮にインフレ再燃が示唆されれば、再来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けてBTC市場のムードは悪化する可能性も指摘され、状況によっては10万ドル(約1440万円)を試す展開も視野に入る。

尤も、現状、DeribitのBTCオプション市場では10万ドルが最大ピンとなっており、相場が同水準から大幅に安値を広げる展開は想定していない。

最悪のシナリオでも、短期筋(STH)の推定平均取得単価となる9万7000ドル(約1400万円)周辺が相場のサポートになるとみている(第2図)。STHの平均取得単価は相場の上昇トレンドではサポート、下落トレンドではレジスタンスとして機能する傾向がある。

【第2図:BTC対ドルとSTH推定平均取得単価(日次)】
出所:Glassnodeより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

関連:ビットバンクプラス公式サイト

過去のレポート一覧

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:15
イーサリアム、冬相場でも取引・ステーキング比率は過去最高=レポート 
Token Terminalの2026年Q2レポートによると、イーサリアムは価格下落の一方でトランザクション数・TPS・ステーキング比率・保有者数が過去最高を記録した。イーサリアライズはこれを「コミットメントが強化された」と評価している。
13:56
UAE、国民ID基盤をアバランチへ移行 1250万人規模
UAEのTDRAは、1250万人が利用する国民ID基盤「UAE PASS」のデジタルボルトをアバランチへ移行すると発表。専用L1で運用主権を確保し、米カリフォルニア州DMVも同型インフラを採用している。
13:45
海外仮想通貨取引所CoinExが全サービス終了へ、約9年間の運営に幕
海外仮想通貨取引所CoinExが9年弱の運営終了を発表した。市場低迷と規制コスト増を理由に段階的にサービスを停止し、12月22日までに出金対応を終える。ユーザーは資産の早期出金を求められる。
13:15
コインベースCEO「トークン化株式で新たな業界標準確立」 ロビンフッドとの違いを強調か
仮想通貨取引所コインベースのCEOが、自社のトークン化株式は実株に裏付けられた証券だと強調した。デリバティブとして提供するロビンフッドとの違いを整理する。
11:57
ビットコインの量子耐性、主要提案の全体像を整理 複数提案が連動へ=レポート
ビットコイン開発者が進める耐量子コンピュータ対策の全体像を海外ニュースレターが整理。BIP-360とSHRINCSで事前防御、Lifeboat・Dropkickで事後救済を図る構想と残る課題を解説する。
11:30
イーサリアムとベースがAAで別々の規格を採用か、Ethlabsメンバーが報告
Ethlabsのデレク・チャン氏は、アカウント抽象化の実装で仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンとベースが別々の規格を採用することになったと報告。メリットを生む可能性にも言及した。
10:54
ソラナ保有企業DeFiデベロップメント、239万SOLに拡大 3億ドルの調達枠新設
DFDV(DeFi Development Corp.)がSOLトレジャリーを238万8,923SOLに拡大したと発表。最大3億ドル規模のCHAD ATMも新設し、調達資金はSOLの追加購入に充てる方針。
09:40
上場ビットコインマイナー3社が8月の採掘実績を報告、明暗分かれる
ビットコイン採掘企業ビットフフとクリーンスパークは8月の採掘量の回復・微増を発表した。一方、カナーンは減産が継続しており、保有ETH売却資金などで自社株買いを実施した。
09:25
オンチェーン金融データ『カイコ』、S&P主導の増資でシリーズBを1.1億ドルに拡大
オンチェーン金融データを手掛けるカイコが、S&Pグローバル主導の増資でシリーズBを1.1億ドルに拡大した。BNPパリバなど新規12社が参加し、カイコが議長を務める業界作業部会にも加わった。
08:05
米KULR、保有ビットコインを全て売却 財務運営の一環で
KULRテクノロジー・グループは、仮想通貨ビットコインを約764BTC売却したことを米SECに報告。これで全て売却したことになるが、保有量を減らすことは事前に発表していた。
07:40
上院民主党、クラリティー法案採決直前に対抗案協議|一部同党議員は採決前進を後押し
上院民主党の議員グループは米15日夜、共和党が最終提案として示したクラリティー法案への対抗策を協議する見通し。16日の審議入り採決が法案前進の可否を左右する。
07:15
メタマスク、投資・ロマンス詐欺を送金前に警告する新機能導入
米メタマスクは14日、ロマンス詐欺や投資詐欺を狙った送金の直前に警告を表示し被害を防ぐ新機能を発表した。仮想通貨を保有する投資家が意図せず資金を失うリスクを減らせる可能性がある。
06:55
米上場ストライブが469ビットコイン追加購入、保有量2.5万BTCに
米ストライブは先週469BTCを追加取得し保有量が2万5000BTCに達したと発表した。取得資金は優先株式SATAで全額調達され、想定元本残高は10億ドルを超えた。
06:25
審議入り採決直前のクラリティー法案、銀行・仮想通貨業界も懸念示す
討論終結投票を15日に控える米上院のクラリティー法案最終案に、銀行業界団体はステーブルコイン報酬の緊急停止措置を不十分と批判した。仮想通貨業界は開発者の刑事保護削除に失望し、民主党は利益相反規制に反発している。
06:00
クラリティー法案に18州司法長官ら反対、投資家保護に懸念
米ニューヨーク州の司法長官ら18州・地域の司法長官は、仮想通貨市場構造法「クラリティー法案」に反対する書簡を米上院に送り、投資家保護のための州の権限維持を求めた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧