- イーサリアムの今後のマイニング報酬が3ETHから0.6ETHに
- PoWとPoSの混合コンセンサスを経て、最終的にPoSのみになるというプロセスが提案されています。
- Casperとは
- イーサリアムの諸問題を解決するため、コンセンサスアルゴリズムを「PoW(プルーフオブワーク)」から「PoS(プルーフオブステーク)に移行する計画です。
Version 0.1のCasper Updateに関するマイニングの変化やPoS化の現段階
新バージョンのCasperコードが5月8日にGithubでリリースされました。
イーサリアムのCasperの進行度は、世界中の仮想通貨投資家が注目している程の重要情報です。
2017年10月に発表された、このCasperFFGは、イーサリアムの目指すPoSへの移行を目標としています。
2018年4月には、イーサリアム改善案であるEIP1011でHybrid Casper FFGが導入されました。
Hybrid Casper FFGについて
まず、イーサリアムのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)マイニングで採用されるアルゴリズムであるEthashは、ASIC耐性があるとされてきました。
しかし、Bitmainでイーサリアム対応ASICマシンが発売されたことで、ネットワークがASICマイナーにより大半が占められ、小規模マイナーを抹消し、イーサリアムネットワークに対する影響力を強める可能性があります。
この問題は様々な通貨でも議論されており、ASICに対抗するためのハードフォークを行う通貨(例:Monero)も出現しました。
イーサリアムでも議論が進められた結果、Hybrid Casper FFGという「イーサリアムネットワークからマイニング問題を排除しつつ、ハードフォークをさせない」ことを目的とされた改善案が提案されました。
仕組みとしては、PoWとPoSの混合コンセンサスを経て、最終的にPoSのみになるというプロセスになります。
マイニング
EIPによると、今後のアップデートでマイニング報酬が3ETHから0.6ETHになることも予定されています。
コンセンサス
PoWによるブロック生成は不変となります。
また、PoSのメカニズム「FFG」は、スマートコントラクトを使って、ブロックに導入するとされています。
スケーリング
PoWによるマイニングが不変のため、Shardingはまだ導入できないようですが、Casperでは50ブロック毎に、PoWで言うマイナーの代わりのvalidatorによる追認が行われ、持ちETHを確保した彼らがPoSメカニズムを検証することになります。
今後の発展
より効率の良いPoWでのコンセンサス提案メカニズムが、既存のものに取って代わります。
現段階では「保守的でありつつも賢い方策」とされていて、最小限のコード変更で、より確実にネットワークのテストが出来るようです。