はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

Bitfinexの最高戦略責任者が辞任、海外へ業務移転か|270億円分のテザー発行も話題

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitfinexの最高戦略責任者が辞任
大手取引所Bitfinexの最高戦略責任者(CSO)を務めるPhil Potter氏が辞任することが発覚した。
Bitfinexとは
英国領ヴァージン諸島の企業が所有する、大手仮想通貨取引所。USDT(USD Tether)の不正発行疑惑について、アメリカ商品先物取引委員会より召喚状を送付されるなどした。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

BitfinexのCSOが辞任:海外へ業務移転か

BitfinexのCSO(最高戦略責任者)が辞任することが発覚しました。

ロイター通信によれば、取引所Bitfinex及びテザー社の最高戦略責任者(CSO)を務めているPhil Potter氏は解雇でなく、自主的に会社を去るそうです。

Potter氏は公式ステートメントにて、「Bitfinexがアメリカを出ることで、アメリカ人として責任者チームにあるポジションを考え直すタイミングが来た」と記述しました。

同氏は、モルガン・スタンレーに務めた経歴を持ち、Bitfinex社の主要マネージャー3人の内1人です。

両社のCEOを兼任するJan Ludovicus van der Velde氏は、次期CSOが就任するまで臨時代行します。

辞任については、以下のように意見を述べました。

「Potter氏は過去4年間に渡り、当社の主要メンバーとして大変活躍した。当社はこれからも戦略的グローバルイニシアティブにフォーカスし、彼は新たな道を歩むのだ。」

Bitfinex社はイギリス領のバージン諸島に本社を置く会社の子会社で、取引高で世界4位の取引所となったこともある大手取引所です。

また、事実上USDTの発行元であるテザー社とは姉妹会社関係(経営陣の共用)だと指摘されており、直近ではBitfinexがテザー社のUSDTを利用し、昨年12月に記録されたBTCの高騰を操作した可能性を主張するテキサス大学の論文が発表されています。

さらにテザー社は、第三者によるUSDTの米ドルによる裏付けを証明する報告書を発表しましたが、公認会計事務所による監査ではないと、懸念と批判を招いています。

両企業は昨年12月に米CFTCからを監査召喚状受けており、6月上旬に提出された「情報自由法案」に基づいた申請を同規制局に却下されました。

テザー財政審査結果『流通量を上回る裏付け資金』と公表|正式な監査は依然として必要
6月20日、テザー社 (Tether Limited) は、ついに第三者による、USDTの米ドルによる裏付けに関する報告書を発表しました。「透明性の最新情報」と題し、テザー社の一連の疑惑に対する弁明と同社の立場を表明した声明の中に含まれています。

Bitfinexの行方は

Potter氏は、それ以上語りませんでしたが、同氏の辞任は最近Bitfinexで起きていた「不祥事」も起因すると考えられます。

6月5日には、Bitfinexが予想せぬメンテナンスを数時間程行い、急遽オフラインにしたことで投資家を不安に陥れた騒動がありました。

DDoS攻撃を受けたことで、莫大な取引高を処理できず、一時停止したことが判明しましたが、攻撃に対する脆弱性と規制局との不調和を露見したことで、万が一Bitfinexが取引所を廃業した場合、USDTが無価値になる可能性があるのではないかと恐れる投資家も少なくないようです。

同氏が米国から撤退することについての詳細は未明ですが、直近に発覚されたBitfinexの「入金システム障害」を巡った事柄から、入・送金体制も併せて調整されていくものと思われます。

また6月23日には、同取引所のユーザーが、6/12、6/16に行った2回の現金振みにおいて、10日経過したにもかかわらず着金確認がなかったため、自身のレバレッジでの取引ポジションを調整できず、ソーシャルメディアRedditを通して、Bitfinexに「対策と補償を求める」という事態が確認されました。

この件については、「投資上の損失を前提に法律手段を考える」と明言しており、Bitfinexからカスタマーサポートの従業員がReddit上でフォローしつつも、同社の遅すぎる対応と隠蔽と捉えかねない入金障害について非難を浴びています。

なお、Redditでのやり取りの中でBitfinex側は、「銀行取引関係が変わったため、このような状態(入金障害)を招いてしまった」と弁明しています。

テザーが新たに2.5億USDT(270億円)を発行

6月26日に、テザー社が再び大量のUSDTを発行したことで話題になりました。

そして前回、5月18日に同じ量のUSDT発行した時と同じように、BTCの相場は短時間でおよそ150ドル上昇しました。

USDTの発行が確実にBTCの価格に影響を及ぼしているかは定かではありませんが、Bitfinexのチャートが示すように、取引高の増加と価格の推移の時期が一致していることが確認されています。

出典:TradingView

CoinPostの関連記事

テザー(Tether/USDT) チャート・価格・相場・最新ニュース一覧
仮想通貨テザー(Tether/USDT)のチャート・価格・相場や、最新ニュース一覧を掲載しています。また、テザー(Tether/USDT)とは何か、通貨の概要やその詳細も解説しています。
テザー財政審査結果『流通量を上回る裏付け資金』と公表|正式な監査は依然として必要
6月20日、テザー社 (Tether Limited) は、ついに第三者による、USDTの米ドルによる裏付けに関する報告書を発表しました。「透明性の最新情報」と題し、テザー社の一連の疑惑に対する弁明と同社の立場を表明した声明の中に含まれています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/24 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ ソラナやビットコイン史上最高値更新、XRP高騰など
今週の仮想通貨市場の動向を解説。ビットコインやイーサリアム、ソラナ、XRPの最新ニュースを網羅。価格上昇要因やSECの動き、ETFの審査進展、ミームコインBONKの急騰背景をまとめた。
11:30
ビットコイン10万ドル突破で上値伸ばす可能性も、指標後の調整リスクに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、10万ドルに迫る勢いで高騰するビットコイン(BTC)相場を分析。相場が一層上値を伸ばしている可能性は十分に考えられるが、指標を切っ掛けに調整に入る展開にも注意が必要か。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ゲンスラーSEC委員長退任に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏に対するドージコイン訴訟の取り下げ、国民民主党の玉木代表による仮想通貨減税要望、米SECゲーリー・ゲンスラー委員長の退任確定に関するニュースが最も関心を集めた。
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧