- マイニング工場が洪水による被害に
- 中国四川省で、先月27~28日に発生した豪雨及び洪水により、仮想通貨マイニング工場が被害を受けました。この事件により、ビットコインのハッシュレートへの影響が出たのでは、と考察されています。
- ハッシュレートとは
- マイニングが行われる速度を指す。ハッシュレートが高いと多くのマイナーが参加している状態で、通貨の信頼性やセキュリティーが向上する。ハッシュレートが低くなると、ビットコインやイーサリアムの場合、トランザクション詰まりなどの問題が起きる可能性が出てくる。通貨価格にも影響する重要指標。
マイニング工場が洪水による被害に
中国四川省で、先月27~28日に発生した豪雨及び洪水により、仮想通貨マイニング工場が被害を受けました。
数万台のマイニングマシンが被害にあったとされ、金色財経では、マイニングマシンが散乱している写真が公開されています。
どの通貨をマイニングしていたかは明らかになっていません。
中国のマイニング占有率は70%
マイニング大国である中国は、気温の低さ・電気代の安さを生かしてマイニング企業が数々の工場を建設しています。
その結果、中国のマイニング占有率は70%にものぼるとされています。特に四川省はマイナーが集まっているとして有名です。
そんな中国の四川省でのマイニング工場の被害により、ビットコインのハッシュレートへの影響が懸念されました。
CCNやcointelegraph、NewsBTCでジャーナリストとして活躍するJoseph Young氏も、Twitter上で以下のように発言しています。
ビットコインのハッシュレートは一時的に低下、そして実際に中国四川省で大きな洪水がありました。
この噂は本当である可能性が高いかもしれません。
Joseph Young氏のように、いくつかのニュースメディアは、ハッシュレート低下との関連性が高いように報じています。
fork.lolやBlockchain.comなどでハッシュレートを確認すると、27日~28日の間のビットコインハッシュレートが急落しています。
また、ビットコイン価格については、28日に急落し、一時6,000ドルを下回ったことに影響している可能性があります。
しかし一方で、翌日にはハッシュレートを戻していることから、それほど大きな影響ではなかったのでは、とする意見もあります。
どちらにせよ、自然災害により仮想通貨・ビットコインのハッシュレート及び価格に影響を及ぼす可能性がある、と示されたことは重要な事例だと思われます。