
IT大手がステーブルコイン採用か
Apple、X、Airbnb、Googleの4社が複数の仮想通貨企業とステーブルコイン統合について初期協議を行っていることが6日のFortune Crypto報道で判明した。匿名の関係者によると、各社は取引手数料削減と国際送金最適化を目的としてドル連動型デジタルトークンの採用を検討している。この報道が好感され、米国で規制されているステーブルコインとして最大手であるCircleの株価は昨日のIPO上場から続伸し30%高となった。
GoogleクラウドのWeb3戦略責任者リッチ・ウィドマン氏は「SWIFTネットワーク以来最大の決済システム改良」と評価した。同社は既に2社の顧客からPayPalのステーブルコインPYUSDでの支払いを受け入れている実績がある。
Airbnbは年初からステーブルコイン統合協議を進めており、VisaやMastercardへの手数料削減を狙っている。イーロン・マスク氏のXはX Moneyアプリへのステーブルコイン統合でStripeと交渉中で、AppleもCircle社と戦略的パートナーシップ協議を行っている状況だという。
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ステーブルコイン市場は今月、過去最高の2,500億ドル時価総額に達し、イーサリアム基盤のステーブルコインは5月だけで1.42兆ドルの取引量を記録した。トランプ政権下での規制緩和期待により、Meta、Uberを含む大手テック企業のステーブルコイン採用が本格化しつつある。
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