はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン開発者の新会社JAN3、エルサルバドルの「ビットコイン・シティ」で政府と覚書締結

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

エルサルバドルと覚書を締結

仮想通貨(暗号資産)起業家のSamson Mow氏は7日、新会社JAN3を設立して評価額110億円(1億ドル)で25億円(2,100万ドル)を調達したことを発表した。エルサルバドル政府と覚書(MoU)を締結したことも明かしている。

米フロリダ州のマイアミビーチで開催されている「ビットコイン・マイアミカンファレンス2022」でSamson氏が語った内容によると、JAN3はビットコインの採用拡大の鍵を握る「Liquid Network」や「Lightning Network」などのレイヤー2技術の導入支援に重きを置いている。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのトランザクション処理能力を解消するため、レイヤー2を利用したオフチェーン技術のこと。ライトニングネットワークを導入すれば、混雑しがちなブロックチェーンの外で取引を行うことができ、取引の高速化や手数料削減につながる。取引の高速化や手数料削減が実現すれば、少額決済が行えるようになるため、それによって新しい商品やサービスが生み出されることも期待されている。

JAN3はまた、国家によるビットコイン採用を促進するためにデジタルインフラの開発プロジェクトに専門知識を提供する。Samson氏はエルサルバドルと交わした覚書について、「ビットコイン・シティでデジタルインフラを構築するために協力するという全般的なもの」と説明した。

エルサルバドルは21年9月に世界で初めてビットコインを国の法定通貨として定め、全ての決済シーンで市民がビットコインを利用できることを認めていた。ビットコイン・シティは同国東部で建設中の仮想通貨特区。消費電力は火山由来の地熱発電で補われ、余剰電力をビットコイン(BTC)のマイニングに充てる計画が明かされている。

関連:エルサルバドルの「ビットコイン・シティ」構想、火山熱100%利用へ

元Blockstream CSOのSamson Mow氏

Samson Mow氏は長らくビットコイン(BTC)の発展に貢献してきた人物。世界有数のブロックチェーン技術企業BlockstreamでCSO(最高戦略責任者)を務め、国家によるビットコイン採用を支援する目的で22年3月に独立していた。

新会社「JAN3」という名称は、ビットコインの最初のブロックである「ジェネシスブロック」が採掘された2009年1月3日に由来。JAN3はBlockstreamの2つのプロダクト、仮想通貨ウォレット「Aqua Bitcoin Wallet」とNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Raretoshi」を引き継ぐという。

JAN3への出資には、仮想通貨専門投資ファンドAtlanta Digital Currency FundのAlistair Milne最高情報責任者、マイニング企業F2Poolの共同設立者Chun Wang氏、ビットコイン投資家のMax Keiser氏が設立した投資会社El Zonte Capitalが参加した。

関連:ライトニングネットワークの新プロトコル発表 ステーブルコイン発行を可能に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
16:25
ネイルサロン運営コンヴァノ、ビットコイン取得額が累計104億円に
東証グロース上場のコンヴァノが約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が104億円に到達。同社は2027年3月末までに21,000BTC保有を目指している。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。
11:05
仮想通貨購入発表で株価22倍暴騰のQMMM、米SECが株取引を停止
米SECがデジタル広告企業QMMMホールディングスの株式取引を強制停止した。仮想通貨購入計画発表後に株価が暴騰し、SNSを通じた価格操作の疑いが指摘されている。
10:50
急成長の分散型取引所Aster、トークンの分割エアドロップを検討 CZとの関係性も明らかに
分散型デリバティブ取引所Asterが独自仮想通貨ASTERのベスティング方式エアドロップを検討している。Asterは前バイナンスCEOであるCZ氏の支持も背景に躍進している。
10:15
ビットコイン急騰、米政府閉鎖リスクで「無国籍資産」への逃避資金流入|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は28日から30日朝にかけて急騰した。BTCは法定通貨や国家に依存しない無国籍資産であり、政府機能や金融システムが不安定化する局面において上昇する傾向を持つ。
09:55
ブルームバーグETF専門家予測、SEC包括基準でアルトコインETF承認確率「ほぼ100%」に
米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、原則上個別審査が不要となった。ブルームバーグのETFアナリストは承認確率が事実上100%と予測している。
08:30
12年間休眠のビットコインウォレットが活動再開、65億円相当BTCを移動
12年間休眠していたビットコインウォレットが29日に400BTCを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。2013年11月以来初めての取引で、当時の取得価格から約16000%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧