エルサルバドルの「ビットコイン・シティ」構想、火山熱100%利用へ

再生可能エネルギー利用を強調

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は9日、建設中の暗号資産(仮想通貨)推進特区「ビットコイン・シティ」の消費電力は、完全に火山由来の地熱発電で補うと発表した。

ブケレ大統領は6月に発表した火山に加え、新たに3つの火山から地熱発電の提供を現在用意していると説明。地熱発電は再生可能エネルギーとされており、国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に沿った電力源の一種だ。

既にエルサルバドルでは、国家電力の1,000GW(1GW = 1,000MW)が火山の地熱発電から供給されており、今後も増加する予定の地熱発電から余剰電力が発生した場合には、ビットコイン(BTC)マイニングに充てる計画を明かした。

同国における地熱発電は国営企業であるLaGeo社が担当。既に2ヵ所の地熱発電所を運営中だ。ブケレ大統領は開発が最も進んでいる拠点の一つでは最大95MWの「クリーンで安価な再生可能エネルギー」供給が可能となり得るとした。

また、エルサルバドル南東部にあるコンチャグア火山からも90%の確率で42MWの井戸が発見できるとコメント。ビットコイン・シティの消費電力をカバーするには十分の量であるとし、仮に同地区が想定以上に成長したとしても他の地熱発電所で補えると述べた。

ビットコイン・シティとは

ビットコイン・シティはブケレ大統領が同国東部で建設を推進する仮想通貨特区。付加価値税(VAT)以外の所得税や固定資産税などは基本的にゼロであり、税制面の好待遇を提供することで、仮想通貨企業などの誘致を促す。

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建設費用はビットコイン債券を発行することで調達する見込みで、発行はブロックチェーン企業Blockstreamと連携して行う予定。米ドル建で勘定される年率6.5%の10年債券は、最小100ドル(11,000円)から出資が可能となるという。

先週4日には、ビットコイン債券の実現に向け、20余りの法案を整備中であることを同国財務大臣が明らかにしていた。

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