- ビットコイン先物取引所のDeribit, 市場動向調査などの分析レポートを毎週発信へ
- ビットコイン先物取引所のDeribitが、仮想通貨市場動向調査などの分析レポートを配信開始した。レポートは毎週発信され、仮想通貨デリバティブ分析などが含まれる。
ビットコイン先物取引所のDeribit, 市場動向調査などの分析レポートを毎週発信へ
オランダを拠点とするビットコインデリバティブ取引所のDeribitは、10月9日、twitter公式アカウントで、「Deribit Insights」と呼ぶ、仮想通貨イベント、現在の市場動向調査、業界の今後の進展について深掘りするウイークリー分析レポートをローンチしたと発表した。
このウイークリー分析レポートは、初心者から上級者まで幅広い対象向けに、仮想通貨の様々なトピックについて深く分析した内容となる。
Deribit Insightsでは、早速今週のレポートが公開され、内容は仮想通貨デリバティブ取引所と、CMEを始めとする伝統的なデリバティブ取引所が提供するサービスとの違いや、取引所間での清算メカニズムの違いなどについて、深い考察が述べられている。
レポートでは、CMEなどの大手デリバティブ取引所が提供するBTC先物契約は取引時間や最低取引枚数などに制限があるのに対し、仮想通貨デリバティブ取引所にはブローカーがおらず、取引も24時間365日行えることなどが違いとして挙げられた。
Deribitの清算メカニズムの特徴としては、BitMEXなどの多くのデリバティブ取引所は証拠金の最低維持率を下回った場合、自動的に一辺に清算を行うFull Liquidationを採用しているのに対して、Incremental Liquidationと呼ばれる段階的清算メカニズムを採用していることにある。
その他、今年5月17日にBitstamp取引所の大量の売り注文を発端とした清算を例にどのような防御方法があるかを具体的に例示している。
今回のDeribit Insightのローンチはトレーダーの利便性の向上に加え、質の高いトレードの一助になると思われる。
Deribitは8月、仮想通貨トレーダー同士の発注の利便性を高めるメッセージアプリ「Paradigm」の開発に協力し、自社プラットフォームで提供を開始している。