はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国際決済銀行(BIS)調査、1つの中央銀行が仮想通貨利用を検討か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

各中央銀行に調査を実施

国際決済銀行(BIS)は23日、仮想通貨や中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)について、各中央銀行を対象に行った調査結果を発表した。

BISは「各国中央銀行の中央銀行」と称される。2019年後半に実施された今回の調査では、日本・米国・中国を含む66の中央銀行が回答した。先進国と新興国両方の中央銀行が参加している。

ステーブルコインやデジタルトークンを含め、仮想通貨について、最新の調査結果は2018年とほとんど変化は見られないという。

しかし2019年の調査では、少なくとも1つの中央銀行が他とは反対の回答を行った。2018年には調査に参加していなかった国だというが、どの国かは明かされていない。同エリアでは、自国通貨など経済に深刻な懸念が生じており、国内での利用も国際送金でも、仮想通貨の利用を検討したと回答した。

ステーブルコインについては、60%が通貨や金融安定性への影響を分析していると回答。「一般的な仮想通貨には不可能なことがステーブルコインだとできる可能性はある。しかし、中央銀行の多くがリスクを懸念している」と報告した。

CBDCの発行について

CBDCの発行については、取り組みの大半が実証実験や概念実証だが、その速度は速まっていることが分かった。中央銀行が真剣にCBDC発行に向けた取り組みに従事している。

今回の報告では、「様々なモチベーションが、CBDCの研究・実験を加速させている。特に新興市場の中央銀行は、数は少ないが、運用方法を考えたりや法の改正を進めるなど、徹底した開発を進行中だ。以前の予想と比較して、計画を進めるスピードは加速している」と説明した。

今回調査に参加した内、80%の中央銀行がCBDCのプロジェクトに取り組んでいる。全体の40%はリサーチから実験や概念実証に進んでおり、10%がパイロット的なプロジェクトが完成しているという。実際に開発やパイロット的なプロジェクトまで進んでいるのは新興市場の中央銀行だ。

自国にデジタル通貨の発行を可能にするための法的機関があるかという質問には、約25%が「ある」または「すぐに機関ができる」と答えた。この質問に対し、40%が「不明」と答えている。

参考資料 : 国際決済銀行

CoinPostの関連記事

自民党がデジタル通貨で提言へ 政府の対応促す方針=日経
中央銀行が発行するデジタル通貨について、自民党が今年春にも提言をまとめ、政府に対応を促す意向であることが判明。 重点を置くポイントや動きの背景について、日経が報じた。
ダボス会議、中銀デジタル通貨に関する初の枠組みを発表
世界経済フォーラム(WEF)は中央銀行が発行するデジタル通貨に関する初のフレームワークを発表。 各国の中央銀行にとってCBDCの発行が適切であるかどうかの判断をサポートすることが目的だ。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:30
仮想通貨スイ(SUI)の特徴|国内取引所・手数料を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧