はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

豪州裁判所、裁判費用の担保として仮想通貨口座の使用を承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

裁判費用の担保として仮想通貨口座を承認

オーストラリアの地方裁判所が、仮想通貨取引口座を、法的費用の担保として受け入れることが分かった。

オーストラリアのAP通信によると、名誉毀損を巡るこの訴訟では、被告側が、原告がニューサウスウェールズ地方裁判所が管理する銀行口座に2万豪ドル(約141万円)を担保として入れることを命じるように、裁判所に求めた。

原告が訴訟に敗けた場合か、あるいは訴訟を完全に撤回することにした場合、その資金は被告側の裁判費用の一部を賄うために使用される。

この求めに対し裁判所は、銀行口座の代わりとして、原告が仮想通貨取引口座を担保となる口座として使用することを許可した

資産に関して表明された懸念を軽減するために、原告は被告の弁護士に仮想通貨口座について、月次明細書を提供すると約束した。また仮想通貨口座の価値が2万豪ドルを下回る場合、原告は被告の弁護士に通知しなければならない。

本件を担当するジュディス・ギブソン裁判官は、仮想通貨のボラティリティの高さを認めつつも、仮想通貨が、現在の不確実な金融時代において、一般的に認知されている投資形態であるとした。

今回、裁判所で担保として仮想通貨が受け入れられたことは、公的機関においても仮想通貨が一つの資産形態としての認知が進んでいることを示しているといえる。

仮想通貨とブロックチェーンの基盤整備が進む豪州

オーストラリアは、他の先進国と比較して、仮想通貨やブロックチェーンに対する規制や基盤整備の取り組みが進んでいる国の一つである。

2017年以降、仮想通貨の銘柄の幾つかはオーストラリアで財産として扱われ、キャピタルゲイン税の対象となっている。

また金融情報の収集とマネーロンダリング防止のポリシーを担当する規制当局であるAustracは、すでに300を超える仮想通貨取引所を登録している。

グローバルな暗号資産取引プラットフォームもオーストラリア市場への関心を示しており、今年1月、米国を拠点とする取引所Krakenは、オーストラリアの取引所BitTradeの買収を発表した。

またブロックチェーン技術を推進する国家戦略を2月7日より開始した。

この政策は現在揺籃期にある同国ブロックチェーン産業を世界をリードするものへと成長させることを目的としており、ワイン産業、銀行業、金融業を主要な優先セクターとする。

産業科学技術大臣のカレン・アンドリュース氏は、ブロックチェーン技術分野は、2594億オーストラリアドル(約19兆円)に相当する価値があると見積もった。

CoinPostの注目記事

オーストラリア政府、ブロックチェーン技術推進の国家戦略開始
オーストラリアが、ブロックチェーン技術を推進する国家戦略を開始した。 ブロックチェーン産業育成を目的としており、ワイン産業、銀行業、金融業を主要な優先セクターにする。
仮想通貨の有価証券裁判:米二大業界団体が主張する規制の問題点
仮想通貨の有価証券性を巡る米国の裁判で、米二大業界団体という強力な助っ人が現れた。各団体が陳述書で主張する規制の問題点と要求、他のアルトコインにも係る内容を解説した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧