はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ファンド持分をデジタル証券で管理 米SECが認可

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SEC認可のファンドをローンチ

米デジタル資産投資企業Arcaは6日、米証券取引委員会(SEC)が認可したクローズドエンド型のファンド「Arca U.S. Treasury Fund」の提供を開始した。

主に米国の国債を投資対象にしたファンドで、ファンドの購入者にブロックチェーン上でデジタル証券「ArCoin」を発行する。事業から生じる収益等を出資者に分配するための権利に当たるファンド持分の1単位をArCoin1枚で表し、ArCoin所有者には四半期ごとに利子が支払われる仕組み。デジタル証券を発行するファンドは、1940年投資会社法の下では初めての事例だ。

Arcaは従来の金融とブロックチェーンを掛け合わせたサービスを提供する企業。ArCoinは同社のデジタル製品開発部門Arca Labsが発行する。

ファンドへの投資は6日からArCoinのウェブサイトで受付を開始している。購入の最低単位は1000ドル(約10.7万円)。ファンドのポートフォリオの80%は利子付きの短期国債に投資するという。

Arca Labsの監督企業「Arca Capital Management」のトップは、「ここ数年で我々の世界はデジタルへの移行が進んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大によってそれが加速した」と説明。それに合わせて、デジタル資産のエコシステムも急速に拡大し、業界が発展していると述べた。

ArCoinは他にも規制機関に登録された投資商品において、様々なユースケースを備えるという。個人利用では、価格変動の大きい他のデジタル資産の代わりに使うケースや、また金融機関やデジタル資産企業は、清算や貸出、資金管理や決済などにも利用などが事例にあがった。

SECの認可を取得

Arcaは、米SECの認可を取得する上で、規制を遵守するためのルールを設けている。

ファンドの投資家は、本人確認(KYC)とマネーロンダリング対策(AML)の手続きを行う必要がある。

またArCoinの発行には、イーサリアムブロックチェーンのERC1404の規格を利用。ERC1404トークンは規制要件を満たすために設計されており、イーサリアムでよく利用されるERC20の規格と違い、より制限的で、送金にはホワイトリスト登録が必要であるなどの特徴を持つ。

さらに、ArCoinは投資家のウォレットで保有するが、秘密鍵を紛失した場合に投資家を保護するため、ブロックチェーンの記録から元のArCoins無効にし、再発行を行えるルールも設けた。

参考資料 : Arca Capital Management

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧