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イーサリアム2.0初のアップグレード案、ヴィタリック氏が詳細公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビーコンチェーンのアップグレード提案

イーサリアム共同創設者のVitalik Buterin氏が仮想通貨イーサリアム2.0ビーコンチェーンにおける初めてのアップグレード提案の詳細を公開した。

次世代ブロックチェーンイーサリアム2.0ビーコンチェーンは昨年12月にローンチされ、ブロックを検証するバリデータノードを管理する機能を担う。ビーコンチェーンでは、PoSのアルゴリズムを採用し、現行の「ETH1.0」ネットワークとは別に、ステーキング機能(デポジットコントラクト)を実装している。ロードマップ計画では、現行ETH1と並行してチェーンが維持され、ネットワークの完全な稼働までには、約2年間かかると推定されている。

継続的なアップグレードを行う予定の中、初のアップグレードになる可能性のある「HF1=ハードフォーク1」の計画では、以下の点を主な目標とする。

  • ライトクライアントへのサポート
  • ジェネシスブロックが発動した際に発見された一部の脆弱性を修復
  • シャーディングなどのハードフォークを実装する前に、より小規模のハードフォークを試運転

ここでいうハードフォークは、チェーンが分岐する意味ではなく、あくまでアップグレードを行う上での機能実装を指す。

上記の変更点のほか、コンセンサスに関する変更も提案された。具体的には、エポック(ビーコンチェーンのブロック単位)の検証間違いの減少やブロック生成に関する報酬の処理、ブロック生成に関するペナルティの処理に関する内容が盛り込まれている。

これらの内容に関する提案については、1月末にConsenSysのBen Edgington氏も類似した内容を公開していたが、今回、Buterin氏が開発者の提案をまとめた形でブログで掲載した。

HF1はあくまで提案段階にあり、いつ実装されるかは具体的な日にちは決定されていないが、Edgington氏が先月発言したコメントを引用すると、2021年中期にアップグレードを想定していると見られている。

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