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韓国Korbitが5種類仮想通貨の取引停止を発表(Dash・Monero・Zcash・Augur・Steem)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Korbit5種類の通貨の取引を停止
韓国の大手仮想通貨取引所Korbitは匿名性コインのDash、Monero、Zcashに加え、Augur、Steemの取引の停止を発表しました。取引再開の日程は決まっていないようです。
取引停止の理由は不明
Korbitが5種類の通貨の取引を停止した理由は明確にはわかっていませんが、Coincheckに続き、匿名性の高い通貨の取引停止となっており、アジアではこのような通貨を避ける風潮が出ているのかもしれません。
匿名性の高い通貨とは
Dash、Monero、Zcashなどは特に匿名性の高い通貨として知られています。どういうことかというと、ビットコインなどに比べて個人のアドレスや取引履歴などが特定されにくいことで個人情報の漏洩を防ぐことができるのです。その一方で、マネーロンダリングやダークネットでの決済に用いられ易いというデメリットがあります。

Korbitは5種類の通貨の取引停止を発表

韓国の最大級の仮想通貨取引所のKorbitは今週、5種類の通貨

取引を停止することを同社のブログ上で発表しました。

Dash、Monero、Zcashは匿名性が高いことが特徴となっています。

取り扱いは順次停止していくようで、「買い」は韓国時間(日本時間と時差はありません)で5月28日15時「売り」6月21日15時に停止するようです。

さらに、5月8日に同ブログでSteemの引き出しの無期限の停止が発表されていました。

しかし、Korbitのブログによると

「より多くの仮想通貨の安全な取引を推し進めていますが、今回の影響を受けたコイン(上記5種類のコイン)の取引を再開する日程は未だ決まっていません。

したがってお客様には、お客様の利益を守るためにも上記の仮想通貨の販売もしくは引き出していただくことを推奨しています。」

と記載され、取引再開を匂わせる文章もありました。

Korbitのブログはこちらから。(英語と韓国語表記となっています。)

なお、そのほかの通貨、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)などの取引は続行する意向です。

取引停止の理由は不明確と考察

現時点では今回の取引停止理由は明確にはなっていません。

5月18日にCoincheckがモネロ(XMR)、オーガ(REP)、ダッシュ(DASH)、ジーキャッシュ(ZEC)の取り扱いを6月18日に停止することが発表されましたが、日本では政府が匿名通貨を禁止するなどの公式見解はありません。

世界的にも、マネーロンダリングの観点から議論されているものの、匿名通貨の禁止に完全に乗り出してはいません。

コインチェック:6月18日に匿名通貨(Monero/Dash/Zcash)に加えてAugurの取り扱いを廃止
日本最大手の仮想通貨取引所「コインチェック」が、6月18日付けで匿名通貨のMonero、Dash、Zcashに加えてAugurの取扱いを廃止することが、特別な政府広報媒体である「官報」によって公告されました。市場期待度も高い、金融庁の認可となるコインチェックの業登録に向けて、対応を進めているものと思われます。

米国ではNYライセンス制度”ビットライセンス”を有している大手仮想通貨取引所GeminiにZcashが上場したことで、匿名通貨のコミュニティが息を吹き返しつつある現状もあります。

Geminiへの上場が話題になりましたが、Zcashの取引所への入金時はシールドとアンシールド(シールドは匿名アドレス・アンシールドは透明性を持つ)の両方が利用可能です。

しかし、出金時では透明性を持つアンシールドアドレスのみが利用可能予定、といった対策がとられていることも重要な点です。

政府による動きか?

今回の取引の停止が発表された通貨では匿名通貨に限らず、Steemもリストに入っています。

今回のリストにSteemが入った理由も定かではありませんが、Korbitと同じく韓国で運営を行う取引所Bithumbは24日にSteemの上場を発表しています。

仮に韓国政府からなにかしらの情報開示がされていた場合は、このような流れにはならないと思われます。

Korbitの上場基準は?

CoinPostにてKorbitの副社長Joon Bhang氏へのインタビューの回答についてもご紹介致します。

インタビューにて、上場基準と匿名通貨に関して1月時点で以下のように言及しています。

―Q. Korbit社は、どのようにして新しく上場する通貨を選択しているのでしょうか?

まずは初めに潜在コインを3分野に分けます。

  1. 既に取引されている、成熟コイン
  2. 取引所に上場されて3か月未満の、新興コイン
  3. ICOコイン

私たちは、ICO前のコインやホワイトペーパーのコインは上場対象に含みません。

これらの3つの分野にはそれぞれの基準を査定する要素があります。成熟コインはハッキングなどの技術的問題は解決されるので、ビジネスや戦略面を重視します。

取引数、ノード数、変動性、ビジネスリスク(ガラパゴス化)などです。

どれだけ多くのマーケットに分配されているのか、コイン所有者の数などを審査基準とします。

二つ目は、規制面です。経営陣は信頼できるチームか?資金洗浄やKYC問題に関わりはないかを見ます。

三つ目は、技術面です。ウォレットやノードの安全性、PoWハッキングの耐久性などです。

そして最後にネットワークのスケール力です。

これらは成熟コイン審査基準の優先順位ですが、ICOコインと新興コインの審査基準は反対になり、ビジネス面より技術面を重視します。

また、当時とは政府の仮想通貨に対する状況が大きく異なりますが、匿名通貨とAMLに関して以下のように述べています。

―Q. Korbitおよび韓国政府はどのように匿名コインを扱うのでしょうか?

匿名コインは資金洗浄のハック攻撃に弱いですが、MoneroやZcashは韓国市場で取引され我々も一部の匿名コインを差別することなく上場しています。

セキュリティ面にも力を入れていて、顧客一人一人のプロファイルを審査し、その口座が資金洗浄の恐れがあるかなど調査しています。

それだけではなく、取引量に対しての莫大な引き出しなど異常な行為があればKorbitからユーザーへ警告をします。

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