はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

デジタルアセットの共創インフラを創出、 Progmatインタビュー記事|SBI R3 Japan寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタルアセットの共創インフラを創出、 Progmatインタビュー記事

三菱UFJ信託銀行株式会社は、デジタル証券発行・管理プラットフォームProgmat(プログマ)の提供を2021年3月より開始しました。

Progmatは、不動産や動産といったモノの所有権や、債権や知的財産権、配当などを受ける権利等を電子化したデジタル証券を、効率的かつセキュアに発行・管理ができるプラットフォーム

中心となって開発を進められた経営企画部デジタル企画室の齊藤達哉様に開発背景やブロックチェーンCordaを採用した理由をインタビューしました。

・・・

目次
  1. Progmatの開発背景
  2. Progmatのメリット
  3. Corda採用の理由
  4. Progmatの現状と今後の展開

・・・

規制に準拠したデジタル証券プラットフォーム

①Progmatの開発に至った背景を教えてください

ブロックチェーン技術により、既存の受託(原簿管理)業務が全てリプレイスされる未来が見えたためです。

「座して死を待つより、自ら壊して創りなおす」という方針を早々に固め、信託の強み(倒産隔離性や商品組成力)を存分に生かす形で、新たなプラットフォームの構築に着手しました。

結果として、新たな市場の創造に繋がり、既存の受託(原簿管理)業務にも大いにプラスのシナジー効果を生むことができました。

・・・

②Progmatを使うメリットを教えてください。

「上場に伴うコストや業務負担なく、必要十分な流動性を付与」でき、「デジタル完結で大量・小口の権利を移転」することが可能です。

Progmatを利用することで、多数の個人投資家を対象とした長期・高流動性の金融商品を、上場商品と比べ低コストで創り出せます。

この特性を理解いただいた発行体様や証券会社様とのパートナーシップにより、新たな商品が続々と市場投入されています。

・・・

取引情報のプライバシーを守るCorda

③プラットフォームの選択にあたり考慮されたこと、 Corda採用の理由などを教えてください。

AML/CFT(※)等の観点から「バーミッション型分散台帳」で構築することを前提に、Cordaが比較優位と考えた理由は以下の3点です。

※マネーロンダリング防止(Anti-Money Laundering)及びテロ資金供与対策(Combating the Financing or Terrorism)。いわゆるパーミッションレスブロックチェーンでは誰でもアクセスすることが可能であり、制裁対象者等との取引接点が生じ得る点が課題になり得る

①取引情報のプライバシー確保が容易であり、②スケーラビリティが確保されているので、拡張性があること、そして③スマートコントラクトの柔軟な実装が可能であったことです。

・・・

④Progmatの現状から今後の展開について教えていただけますか?

多くのビジネス機会に恵まれていると思います。今後の方向性は主に以下の3点で考えており、発行体様や証券会社様との共創を進めています。

①ひとつは、プラットフォームのオープン化です。オープン化によって様々なエンティティによるProgmatネットワークへの直接参画が可能となり、オンチェーンでエンティティ間を跨いだ“原本データ”の連携が容易になります。ネットワーク直接参加者の拡大は、そのままデジタル証券業界全体の効率化効果向上に繋がります。

②二つ目はデジタル証券の対象とするアセットタイプの拡張です。例えば、航空機、船舶、電車、洋上風力、著作権、未上場株式等々、様々なものを証券化したトークンを発行することを考えています。

③最後は外部連携範囲の拡張です。例えば、ユーティリティトークン、ステーブルコイン、デジタル証券取引所との相互連携を進めたいと考えています。

いずれも、2023年を1つのマイルストーンとして、社会実装を進めています。今後のニュースリリースにご期待ください。

・・・

◆「Progmat(プログマ)」について

Webサイトを公開しております。以下URLからご覧ください。

<https://www.tr.mufg.jp/progmat/>

◆「Progmat Coin(プログマコイン)」のコンセプト

コンセプトペーパーをご用意しております。以下URLからご覧ください。

<https://www.tr.mufg.jp/ippan/pdf/progmat_coin.pdf>

・・・

最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

記事へのご質問やブロックチェーンに関してお困りごとがございましたらお気軽にご連絡下さい。ブレインストーミングやアイデアソンも大歓迎です。

Facebook: https://www.facebook.com/R3DLTJapan

Twitter: https://twitter.com/R3Sbi

HP: https://sbir3japan.co.jp/product.html

お問い合わせ:info-srj@sbir3japan.co.jp

お勧め記事

____________________________________________________ <お知らせ> SBI R3 Japanブログは、MediumからSBI R3…
世界3大エンタープライズブロックチェーンといわれ、世界の金融機関で採用されるCorda。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/29 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
06:00
ビットコイン取引が快適なのは?手数料・板の厚み・ツールの充実度で主要取引所を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧