はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

歴代最長の在任期間を持つ「金融庁長官」が3年ぶりに交代|後任に遠藤俊英氏を起用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融庁の長官交代がもたらすもの

異例の3期続投となった金融庁の森長官が交代することで、ターニングポイントを迎える日本の金融業界。

森長官は、17年4月に「改正資金決済法」を施行、世界に先駆けて仮想通貨市場のルール整備を行ったことで市場規模拡大に寄与するなど、フィンテック業界への多大な貢献が評価されている。

金融庁とは
日本の仮想通貨業界を監督する立場でもあり、仮想通貨取引所に対する認可登録の権限を持つほか、業務改善命令などの行政処分を下すなど、利用者保護を第一に業界の健全な発展を目指している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

金融庁のトップが3年ぶりに交代

麻生太郎金融担当相は10日、7月17日付で「森 信親」金融庁長官が退任し、後任として「遠藤 俊英」監督局長を新長官に起用することを発表しました。

3年間に渡って金融庁の”森体制”を支え続けた遠藤監督局長は、東大法学部卒で旧大蔵省に入省したキャリアを持ち、2014年に金融庁検査局長、15年に監督局長を歴任。政府から、金融機関の実情に詳しく、温厚な人柄だと評されています。

金融庁と仮想通貨業界

現長官の森氏は、消費者保護と消費者の利益目線を大事にし、金融機関に顧客本位の経営改革を迫るなど、地方銀行の再生にもメスを入れる”豪腕”で知られる人物です。

しかし2018年に入ってからは、仮想通貨取引所コインチェックの巨額流出事件が発生したことで、認可前の「みなし事業者」を長期間許容していた金融庁の監督責任が問われたほか、経営改革を進める”地銀の成功モデル”として推奨していたスルガ銀行で発覚した「かぼちゃの馬車事件」などで、苦境に立たされました。

仮想通貨業界に対しては、ずさんな管理と運営体制を露呈した国内仮想通貨取引所の一斉再建(市場の健全化)のため、利用者保護の方針を明確に打ち出したことで、2018年以降の厳しい姿勢ばかりが取り沙汰されますが、当初は”産業の育成”を第一に掲げ、17年4月には「改正資金決済法」を施行。

世界に先駆けて仮想通貨を決済手段の一つとして認め、フィンテック市場の成長を促進してきた功績は、国内外から高く評価されています。

また、日本政府のスローガンである『貯蓄から資産形成へ』を定着させるべく、株式市場でも「NISA(少額投資非課税制度)」の仕組みを定着させるなど、金融業界に大きく貢献しました。

異例とされる3期続投の大役を果たした森長官の交代は、金融庁や金融関係者にとって一つのターニングポイントとされています。

金融資本市場の整備と顧客本位の業務運営に注力し、取引所への「業務改善命令」などで仮想通貨市場への規制強化を進める過程で、どのような変化をもたらすのか注視する必要があります。

CoinPostの関連記事

金融庁や政府が仮想通貨を無視できない4つの理由
日本の仮想通貨規制当局として注目されている金融庁。先日金曜日には、登録業者6社に対して業務改善命令を行うなど、金融庁や政府が仮想通貨業界に対して対応を苦慮している中、仮想通貨業界を無視できない理由について考察致しました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:15
コインベース、USDC貸出サービスで10%以上の高年利を提供開始
コインベースが仮想通貨USDCの貸出サービスを開始し、年10.8%の高利回りを提供すると発表した。モルフォプロトコルとの連携により、従来の4.1%を大幅に上回る収益機会を提供する。
06:40
ソルメイト、443億円調達でソラナ特化企業に転換 Arkなどが出資
米上場企業ブレラホールディングスがソルメイトに社名変更し、アーク・インベストらから3億ドルを調達してソラナ特化のDAT企業に転換すると発表した。
06:15
エヌビディア、インテルに7400億円投資でAIチップ共同開発へ 株価22%高騰
エヌビディアがインテルに50億ドルを投資し、データセンター向けAIチップとPC向けチップの共同開発を発表した。インテル株は22%急騰し38年ぶりの上昇幅を記録した。
05:55
米国初のドージコイン現物ETF、上場初日の出来高が専門家予想上回る
米レックス・オスプレイが米国初のドージコインETF「DOJE」とXRP ETF「XRPR」を木曜日夜上場開始。初日のドージコインETFは約600万ドルの出来高を記録した。
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧