はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米Bakkt、仮想通貨企業を最大300億円で買収へ NFT事業やステーキングへのサービス拡大も視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バーティカル提供を強化へ

機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)プラットフォームBakktは3日、カストディなどを提供するフィンテック企業Apex Crypto社を最大300億円相当で買収する方針を発表した。NFT(非代替性トークン)やステーキングなど提供サービスを拡大していく。

Apex Cryptoは仮想通貨取引やカストディ、清算や税申告など幅広いサービスを提供するフィンテック系企業。220社以上の顧客を抱えており、買収後はBakktが継続して仮想通貨ソリューションを提供していく。

買収取引の内容として、BakktはApex Cryptoの親会社Apex Fintech Solutionと商業協定を締結。契約締結時点で5,500万ドル(81億円)のキャッシュを提供するほか、買収後のApex Crypto社の2022年4Qにおける財政目標の達成次第で最大4,500万ドル(66億円)のBakkt株式を付与する計画だ。

さらに、2025年においても財政目標の進捗次第で1億ドル(148億円)相当のBakkt株と売り手融資を提供する予定。なお、今回の買収において、ゴールドマン・サックスがBakktの専属金融アドバイザーを担当した。

今回Apex Cryptoを買収するメリットとしてBakkt側は既存事業の強化や提供するサービスと機能の拡大などを挙げた。具体例としてはステーキングやNFTの取り扱い、対外送金などを検討していく。

Apex CryptoのWilliam Capuzzi CEOは買収が「両社にとって成長と革新のためのエキサイティングな時期の始まりを意味する」と説明。以下のようにコメントした。

我々の目的はフリクションレスな投資体験を可能にすることで、Bakktのチームとプラットフォームは、それを補完する素晴らしい存在だ。

今後もユーザーにシームレスな暗号体験と拡張されたソリューションセットを提供し続けるために、共に働くことを楽しみにしている。

また、BakktのGavin Michael CEOは以下のように所感を述べた。

Apex Cryptoは、弊社の暗号顧客基盤を拡大し、新たなクリプト機能の市場投入を迅速化し、Apex Fintech Solutionsを通じて仮想通貨に詳しい顧客層に継続的に販売するための追加手段として機能する、ユニークな資産と言える。

この補完的な事業の追加により、我々は、顧客にシームレスな暗号体験を提供したいと考える金融機関、フィンテック、加盟店、ロイヤルティプログラムに選ばれるクリプト・プロバイダーになる準備が整った。

Bakktとは

Bakktは2018年に設立された機関投資家などを対象とした仮想通貨企業。ニューヨーク証券取引所(NYSE)などを手がけるインターコンチネンタル取引所(ICE)の子会社で、個人投資家向けの仮想通貨決済端末やカストディなども提供している。

同社は21年10月にニューヨーク証券取引所(NYSE)へのSPAC上場を実施。2022年春にはアメリカンバンクと提携するなど、銀行の仮想通貨取扱いを支援する念頭での連携が目立つ。

関連:米Bakkt、アメリカンバンクと提携 銀行顧客に仮想通貨取引を提供

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧