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米仮想通貨銀行の巨額借り入れが判明 流動性対応で=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シグネチャーとシルバーゲートが借り入れ

米国の大手暗号資産(仮想通貨)銀行2行は、顧客の資産引き出し増加に対応するため、米国連邦住宅貸付銀行(FHLB)から数十億ドルを借りている。ウォールストリートジャーナルが21日に報じた。

2022年第4四半期(10~12月)に、シグネチャーバンクはFHLBから約1.3兆円(100億ドル)近くを借りており、傘下にシルバーゲート銀行を擁するシルバーゲートキャピタルも、同期に少なくとも約4,700億円(36億ドル)の融資を受けている。

米国連邦住宅貸付銀行(FHLB)とは

1932年の連邦住宅貸付銀行法によって、住宅ローン貸付とコミュニティ投資を支援するための企業として設立された。毎年、米国の銀行、信用組合、保険会社などの金融機関に、何十億ドルもの低コスト融資を提供している。

▶️仮想通貨用語集

背景として、2022年にテラ(LUNA)ショックおよびCelsius Network(セルシウス)、Three Arrows Capital(3AC)破綻などの影響で仮想通貨の価格が急落。さらに同年11月にはFTXが破産を申請し、2行から引き出し要請が急増した。

シルバーゲートの状況

シルバーゲートは5日に22年4Qの暫定的な財務指標を発表。デジタル資産顧客の預金額が22年9月末の約1.5兆円(119億ドル)から同年12月末に約5,000億円(38億ドル)に減少したと報告している。

また、こうした顧客資金の出金増加に対応するため、市場から調達した資金を使用し、バランスシートの流動性を維持するためにも、約6,700億円(52億ドル)の負債証券を売却したと続けていた。

今後、従業員削減、経費やポートフォリオの調整などを行っていくとしている。

関連:米シルバーゲート、22年4Qに仮想通貨関連の預金額が激減 従業員40%削減へ 

シグネチャーバンクの対応方針

一方、シグネチャーバンクの預金も、2022年には20年間で初めて減少に転じ、年初には約13兆円(約1,030億ドル)を保管していたが、4Qには約12兆円(890億ドル)を下回った形だ。

シグネチャーバンクのエリック・ハウエル最高執行責任者(COO)は、次のようにコメントした。

仮想通貨に関しては、まだ預金が流出していく可能性がある。2023年の1Qから2Q(1月から6月)にかけては、その分を補うために、より高コストの借入を利用する必要がある。

ハウエル氏は、同行の借入金は「歴史的に見て、銀行としてはかなり低い水準」であり、特に、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めにより、流動性が枯渇している現在の局面では、さほど多くないとも主張している。

また、仮想通貨に関連する預金を減らすという方針を強化しているところで、借入金についても、一部を返済し始めたと続けた。

一部議員から批判も

米国連邦住宅貸付銀行(FHLB)の使命の一つは、銀行の流動性確保を支援することだ。しかし、仮想通貨業界で起きた悪影響の連鎖について支援することは、本来の使命ではないという意見も存在している。

例えば、以前より仮想通貨に批判的なエリザベス・ウォーレン上院議員は、「私は、仮想通貨が従来型の銀行システムに入り込んでいくことの危険性を警告してきた。納税者が、詐欺、マネロン、不正金融に満ちた仮想通貨業界の失敗のために犠牲になるべきではない」と述べた。

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