はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ETHステーキング大手Lido、V2で出金機能など実装へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Lido V2の全容公開

リキッド(流動的)ステーキングの最大手プロトコルLido Finance(LDO)は7日、次期アップグレード「Lido V2」の計画について発表した。

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の出金機能の実装、及びネットワーク分散化に向けた重要な機能更新が予定される。

イーサリアムは、大型アップグレード「Shanghai(上海)」を23年3月〜4月にも実施予定。執筆時点でステーキング契約にロックアップされている1,635万 ETH(約3兆6,000億円相当)とステーキング報酬が初めて出金可能になる予定だ。

Lidoはイーサリアムのステーキング報酬を受け取りながら代替資産(stETH)を運用する「リキッドステーキング」の筆頭プロバイダー。イーサリアムのステーキング数全体の(29%:483万ETH)を占める。

Lidoで提案されたETH出金方法は、デフォルト設定であり最速での出金が可能な「turbo」モードと、大量のスラッシュ(ETH2.0のペナルティ)が発生した緊急時に発動する「bunker」モードがある。

今後、LidoDAO(分散型自律組織)がこの提案を可決すると、ユーザーは自分のstETHをアンステークして1:1の比率でETHを受け取ることができるようになる。コミュニティ投票と出金機能実装までのスケジュールは、イーサリアムの上海アップグレードの進行状況に基づいて最適化される方針だ。

関連:Shanghaiに向け、LidoでETH出金方法が投票へ

ステーキングルーターの実装

Lido V2の別の注目点は、「ステーキングルーター」の実装だ。

Lidoはもともと業界の大手ステーキングプロバイダーの協力の下で発足され、プロトコルのノードオペレーター数は、22年第3四半期末時点で27(ETH Lidoの場合)となっている。また、ノードオペレーターの追加と削除は、LidoDAOへの申請とコミュニティ投票を通して管理されてきた。

Paradigm社のFlashbots戦略リーダーで研究協力者を務めるHasu氏(仮名)によれば、ステーキングルーターは外部のバリデータ・プールに、Lidoノードオペレーターになるためのモジュール化されたインフラを提供する。

これにより、ソロステーカーやDAO(分散型自律組織)、分散型バリデーターテクノロジー(DVT)などの独立したノードオペレーターが新たにLidoプロトコルに参画しやすくなる。

特にDVTはバリデーターの役割を単一マシンではなく複数のノードに分散する手段であり、規制の検閲耐性を備えるためにETHバリデーター分野のゲームチェンジャーとされる技術だ。

つまり、ステーキングルーターは、Lidoプロトコルの分散性が高まり、ETHをステーキングするエンドユーザーにとってネットワークの安全性が高まる利点がある。また、ステーキングシェアの29%を占めるLidoの分散化は、イーサリアムのリスク軽減の点でもポジティブとされる。

関連:流動的ステーキングがETHにもたらすリスク、イーサリアム財団が警告

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/07 金曜日
08:35
アイルランド中銀がコインベース欧州法人に約36億円の罰金、3000万件超の取引監視を怠ったと指摘
アイルランド中央銀行がコインベース欧州法人にマネーロンダリング対策違反で約38億円の罰金を科した。取引監視システムの設定ミスで総額31兆円相当の取引が未監視だった。
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。
05:30
アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに
アークインベストのキャシー・ウッド氏が2030年のビットコイン強気予測を150万ドルから120万ドルに引き下げた。ステーブルコインの急速な普及が理由だという。
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧