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NFTゲーム「アクシーインフィニティ」開発会社、Roninネットワークを刷新 5つのゲームスタジオと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新しいRoninネットワーク

人気NFT(非代替性トークン)ゲーム「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」を開発するSky Mavisは30日、「Ronin」ブロックチェーンを大幅にアップグレードし、5つのゲームスタジオと提携して、Roninエコシステムを拡大すると発表した。

アップグレードの根幹は、Roninネットワークの合意形成モデルが、これまでのPoA(proof-of-authority)から委任型PoS(DPoS)へ移行されることだ。

PoAモデルは、信頼性に基づいてバリデータを選出するもので、Google Cloud、Animoca Brands、DappRadar、Nansenなどの著名な企業がその役割を果たしていた。

DPoSへの移行により、RoninのネイティブトークンRONをステーキングすることで、ユーザーがバリデータを選び「デリゲート」(委任)する形になる。ユーザーはステーキング報酬を得ることが可能になり、ネットワークの分散化につながると考えられている。

また、参入のハードルは高いが、25万RON(執筆時レートで約3,230万円)で誰でもバリデータになることが可能だ。

Sky Mavisは、このアップグレードとRONのステーキング開始を記念して、Ronin上にゲーム構築を行う開発スタジオ5社を発表した。

  • Directive Games:チーム型シューティングゲーム「The Machines Arena」
  • Tribes Studio:オープンワールドのMMO「トライブスターズ」を開発
  • Bali Games:スマホ向けパズルゲームを開発
  • Bawled.io:ブロックチェーン基盤のクリケットゲーム
  • SkyBu:「Battle Bears Heros」を開発中

Sky Mavisは一世を風靡したアクシーインフィニティ以外のゲーム開発を推進することにより、 Roninが「魅力的なWeb3ゲームのためのローンチパッド」となることを目指しているという。

Axie Infinityとは

NFT(非代替性トークン)のキャラクターを育成したり戦わせたりするゲーム。ベトナムのゲームスタジオSky Mavisが開発。プレイヤーがゲームで仮想通貨を獲得し、それを現地の法定通貨に変換できる「Play-to-earn」採用。フィリピン、インドネシア、ブラジルなどの国々で参加者が増えている。

▶️仮想通貨用語集

Roninブリッジのハッキング事件

昨年3月、アクシーインフィニティのサイドチェーンRoninとイーサリアムをつなぐRoninブリッジから、計800億円超相当のイーサリアム(ETH)とUSDCが不正流出。バリデータの秘密鍵の悪用が原因と判明し、Sky MavisはRoninブリッジを停止した。

米財務省は、Roninバリデーターのセキュリティ侵害に、北朝鮮のハッカー集団ラザルス(Lazarus)が関与していたと発表。ハッキング事件以後、Sky MavisはRoninのセキュリティ強化に力を注いでおり、6月末にハードフォークを行い再起動させ、被害の全額をユーザーに補償した経緯がある。

関連:アクシーインフィニティの「Roninブリッジ」再開へ

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