はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所Bittrex、米国で破産申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bittrex、チャプターイレブンで破産申請

米暗号資産(仮想通貨)取引所Bittrexは8日、米国で米連邦破産法11条(チャプターイレブン)により破産申請した。なお、グローバル版Bittrexについては影響せず、米国外の顧客に対しては通常通りサービス提供を続けるとしている。

現在、Bittrexに残っている顧客資金は安全に保管されているとして、同取引所は次のように説明した。

これら顧客資金の請求方法や、顧客への分配方法については、最終的に破産裁判所が決定することになる。

私たちは、できるだけ早くこれらの口座をアクセス可能にして、必要な規制要件を満たすユーザーが資金を引き出せるように、裁判所に働きかけていく予定だ。

今回、デラウェア州連邦破産裁判所に提出された書類によると、資産は推定約675億円~1,351億円(5億~10億ドル)、負債の額も同様に推定5億~10億ドルあるとされる。また、債権者は10万人以上存在する形だ。

米国のBittrexの他に、Bittrex MaltaとBittrex Malta Holdingsという2つの事業体も、破産申請を行っている。Bittrexは、破産手続きに関する追加情報は随時提供していくと述べた。

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

Bittrexは、かつて米国でも最大手取引所の1つだった。The Blockのデータによると、2018年初めには米ドルを取り扱う主な取引所の中でも、スポット取引高のシェアが23%近くに達していた。2021年までには1%以下に縮小し、それ以来シェアは回復していなかった。

なお、現在米ドルを取り扱う取引所のシェアは、コインベースが首位で約37%、クラーケンが二位で、約17%と続いている。

米国事業の閉鎖を通知済

Bittrexと同社のWilliam Shihara前CEOは、4月に米証券取引委員会(SEC)から提訴されたばかりだった。

SECは、事業登録せずに米投資家にも有価証券の取引などを提供していたと申し立てる形だ。Bittrexに上場していたアルゴランド(ALGO)など6銘柄が有価証券とみなされると主張している。

SECは、グローバル版Bittrexである「Bittrex Global」についても、Bittrexと注文版一つを共有していたため、米国で事業登録をする必要があったとして訴えた。

これに対してBittrexは、有価証券のサービスは提供していないと主張し、SECが過去5年超の間、証券法違反について何も通知をしてこなかったことなどを批判。裁判で争う構えを見せていたところだ。

関連米SEC、仮想通貨取引所Bittrexを提訴 6銘柄の証券性を主張

また、4月1日には、規制の不明確さを理由に挙げて、同30日で米国事業を終了すると発表。顧客に対して、4月末までにすべての資金を引き出すよう求めていた経緯がある。

関連仮想通貨取引所Bittrex、米国での事業を閉鎖へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧