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メタマスク、米国でPayPalによるイーサリアム購入機能立ち上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PayPalアカウントで簡単にETH購入

暗号資産(仮想通貨)の自己管理型ウォレット「MetaMask(メタマスク)」は9日、米国ユーザーがPayPalアカウントを利用して簡単にイーサリアム(ETH)を購入できるようにしたと発表した。

仮想通貨購入時の支払いオプションとして、ハワイを除く米国全土のユーザーは、デビットカードや銀行口座など既存の選択肢の他、PayPalを支払い方法として利用できるようになった形だ。

PayPalアカウントでの購入に加えて、PayPalアカウントからメタマスクへイーサリアムを送信することも可能となった。メタマスクの親企業ConsenSysとPayPalは、昨年12月時点で提携を明かしていた。

メタマスクはすでに、MoonPay、Sardine、Transak、Wyreなどの決済プロバイダーとも提携しているところだ。

3月に発表したMoonPay(ムーンペイ)との提携では、ナイジェリアのユーザーが、法定通貨ナイラと仮想通貨を交換できるようにしている。

自己管理型ウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「セルフカストディ型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

ブラウザ版での購入機能

メタマスクは4月、資産管理ポータル画面「Portfolio Dapp」に新機能「Buy Crypto」を追加。これにより、ブラウザ版でも法定通貨で簡単に仮想通貨が購入できるようになった。

189カ国以上のユーザーに提供されるもので(日本は対象外)、イーサリアム、ポリゴン(MATIC)、アービトラム(ARB)など含む8種類ネットワークで、90以上のトークンを取り扱う。

関連MetaMask、「Buy Crypto」をブラウザ版Portfolio Dappに追加

機関投資家向けステーキング市場

メタマスクは、機関投資家向けのウォレット「Metamask Institutional」も運営しており、3月にはステーキング専用のマーケットプレイスを立ち上げている。

提携先となる4つのステーキングプロバイダーは運営組織の立地や条件も様々であり、多様な規制要件に対応していく。MetaMaskの機関向け製品責任者であるJohann Bornman氏はイーサリアムの大型アップグレード「マージ」以降、機関投資家がETHのステーキングに関心を高めていると背景を説明した。

関連仮想通貨ウォレット「メタマスク」、機関投資家向けにステーキング機能を提供へ

ステーキングとは

一定量の仮想通貨を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組みやサービスのこと。報酬は、ブロックチェーンの運営に貢献する対価として受け取ることができる。

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