はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国当局、国会議員の疑惑めぐりUpbitとBithumbを捜査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨めぐり利益相反などの疑惑

韓国の検察当局は15日、現地の暗号資産(仮想通貨)取引所UpbitとBithumbを強制捜査した。国会議員の金南局(キム・ナムグク)氏と仮想通貨をめぐる疑惑と関連したものである。

ソウル南部地検の捜査チームが、両取引所から取引記録やその他の資料を押収した形だ。

捜査の背景

背景として、韓国金融情報局は金議員を、韓国が2022年3月にトラベル・ルールを導入する前に、約6.1億円(約60億ウォン)の仮想通貨を売却したとして調査している。

トラベル・ルールとは

FATF(金融活動作業部会)が提唱するマネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金に関するルールのこと。暗号資産サービスプロバイダー(VASP)には取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することが求められる。対象となるVASP間の仮想通貨送金で、国際的な本人確認(KYC)ルールが適用されることになる。

▶️仮想通貨用語集

金議員は、「資産は現金化しておらず別の取引所に移管した」と主張。また、そうした活動を報告する必要もないと述べた。当局は、この関連で捜査を行ったとみられる。

金議員は、仮想通貨取引はすべて実名アカウントを通じて行っており、取引記録を明確に開示できるとも説明した。

同議員は、貧しい人々に寄り添う庶民的な議員といったイメージを打ち出しており、このイメージと巨額の仮想通貨保有が矛盾してみえたことも批判を招いている模様だ。

また、他の議員らと共に仮想通貨利益への課税を遅らせる法案を2021年に提案していた。仮想通貨を保有する金議員にとって、このことは利益相反行為だったのではないかと主張する向きもある。

関連韓国、仮想通貨課税の施行を2025年に延期

例えば、大邱広域市の洪準杓(ホン・ジュンピョ)市長も、次のように金議員を批判している。

これは深刻なモラルハザードだ。彼は仮想通貨取引で一攫千金を目論んでいたようだ。議員としての仕事を辞め、代わりに投機取引に集中すべきだった。

さらに、金議員は、仮想通貨への課税を遅らせる提案にも加わっていた。これは、私有財産を保護するための立法権の乱用とみなされる。

金議員は14日、仮想通貨取引をめぐる疑惑で、同僚に負担をかけたくないとして「共に民主党」から離党していた。また、メディアの報道には事実誤認があり、これから「真実を明らかにする」とも述べている。

包括的規制案を議論

韓国では、包括的な仮想通貨規制案が与野党で議論されているところだ。

消費者保護と法的遵守に重点が置かれており、取引所に対しては、顧客資産の分別管理、市場関連以外の損失に備えるための保険に加入することや、準備金を維持することなどを求める内容である。

与党・「国民の力党」デジタル資産特別委員会の委員は、この法案が2023年末までに成立する可能性もあると示唆している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧