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Compound Labsの創設者、米国債トークン化ファンドを計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国債ファンド記録をトークン化

投資顧問会社Superstate(スーパーステート)は26日、トークン化された国債ファンドを立ち上げる目論見書を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。

このファンドでは、株主がその所有権の記録を暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で保持できるようになる。将来的にはイーサリアム以外のチェーンにも対応する見込みだ。

ブロックチェーン上の記録は、ファンド所有権のデジタル記録を表しており、株主はこれを自分が管理するブロックチェーンウォレットアドレスに保管することができるし、デジタル資産のカストディ事業者に預けることも可能だ。また、そもそもブロックチェーンに記録するか否かも選択できる。

目論見書によると、このファンドは超短期政府証券ファンドである。原則的に、純資産の少なくとも95%を短期米国国債に投資する。こうした証券には、米国財務省証券、米国政府機関証券、米国政府または米国政府機関が発行した証券を担保とした現先契約、およびその他の米国政府証券などが含まれる。

なお、仮想通貨などブロックチェーン技術に依存する資産への、直接的または間接的な投資は行わない。

ステーブルコインとの競合も目標

スーパーステートは、その目標について次のように話した。

私たちの構想は、長期的にはステーブルコインと競合して仮想通貨の準備資産および決済の選択肢となるような、SECに登録された投資商品を作成することだ。

また、将来的には、ブロックチェーン記録を利用して、ファンドの株式をブロックチェーン上で、ある株主から別の株主へとピアツーピアで購入、販売、譲渡できるようにすることも念頭に置いているとしている。

ただ、これには規制なども考慮しなければならず、ピアツーピア送金機能が実現するかどうかは、現時点で不明だと続けた。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

スーパーステートとは

スーパーステートは、大手DeFi(分散型金融)プラットフォームCompound Financeの開発を行う企業Compound Labsの創設者によって設立された。

スーパーステートは、シードラウンドでParaFi Capital、1kx、Cumberland Ventures、Coinfund、Distributed Globalなどから約5.8億円(400万ドル)の資金調達を完了したところだ。

スーパーステートのRobert Leshner CEOは、次のように意欲を示した。

当社の使命は、従来の市場とブロックチェーンエコシステムの橋渡しとなる、規制された金融商品を構築することだ。

現在、DeFiの主な限界としては、相互運用可能な資産が仮想通貨ネイティブな資産だけであることだ。しかし最終的には、その他たくさんの「オフライン」資産がブロックチェーン上で存在するようになるだろう。

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