はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス調査「機関投資家の大半は仮想通貨の将来に楽観的」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今後10年の見通し「楽観的」が大半

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは6月30日、機関投資家による暗号資産(仮想通貨)セクターの見通しについてレポートを発表した。

回答した機関投資家の88%が、仮想通貨について、今後10年間の見通しは明るいとしている。

調査は、バイナンスの機関投資家顧客およびVIPユーザーを対象としたものだ。2023年3月31日から5月15日まで実施され、208の機関顧客が回答している。

仮想通貨について、回答者の63.5%が、今後12か月間の見通しは明るいと回答。10年間の見通しでは、楽観的な意見はさらに増え、88%が明るいと答えた形だ。

また、50%が、今後12か月間の見通しとして、仮想通貨資産の割り当てを増やすことを予測しており、45.7%が現在の量を維持すると述べた。減らすとしたのは、わずか4.3%だった。

仮想通貨を後押しする要素やリスク

バイナンスは、社会で仮想通貨が導入されていくために重要な要素についても質問している。

出典:バイナンス

特に多かったのは、現実世界でのユースケースに対する需要(26.9%)と規制の明確さ(25.3%)という回答だった。これらに、銀行やその他の金融機関などの参与(19.3%)、不正行為検出や安全なカストディなどセキュリティ強化(18.1%)が続いた。

出典:バイナンス

また、仮想通貨の懸念事項としては、規制に関するリスクという回答が最も多く、29.7%を占めていた。これに、カウンターパーティリスク(21.6%)とカストディリスク(15.7%)、マクロ経済によるリスク(10.6%)が続いている。

一方で、ボラティリティ(価格変動)の大きさを挙げたのは、わずか2.8%であった。バイナンスは、「ボラティリティは機関投資家を仮想通貨投資から遠ざけてはいない模様だ」としている。

仮想通貨への投資用途

仮想通貨の用途については、調査に回答した機関投資家のうち44.7%が、日々の取引を行っているとした。これに、長期投資でのエクスポージャーを得ることが17.3%、利子を得ることが11.1%と続いている。

運用する資産額については、回答した機関投資家の50%以上は、約36億円(2,500万ドル)未満だった。一方で、22.6%は、約144億円(1億ドル)以上の仮想通貨を運用していた。

バイナンスは、運用資産額が約108億円(7,500万ドル)を超えるファンドでは、仮想通貨に投資する動機として「ポートフォリオの多様化」を挙げる投資家が多かったと説明している。

仮想通貨の保管場所としては、回答した機関投資家の半数以上である58.2%が、中央集権型取引所を挙げていた。これに、カストディ事業者に預けるとしたのが20.2%と続いている。

さらに、自己管理型のコールドウォレットに保管しているという回答が14.9%を占めた。

セルフカストディ型ウォレットとは

取引所などではなく、自分で秘密鍵を管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「自己管理型」などと呼ばれることもある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧