はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

香港で中国デジタル人民元のショッピング実験開催

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル人民元のショッピングキャンペーン

中華人民共和国の商業銀行「中国銀行」の香港部門(BOCHK)は18日、デジタル人民元によるショッピングフェスティバルを開始すると発表した。

香港における200以上の加盟店がデジタル人民元による決済を受け入れ、中国本土の顧客はショッピングでの決済を便利に楽しむことができるとしている。

参加加盟店は、薬局や電気店まで多岐にわたっており、香港全土に90店舗以上を展開するスーパーマーケット・チェーンの「U Select」もデジタル人民元を受け付ける形だ。

デジタル人民元ウォレットのユーザーは、指定された加盟店でQRコードをスキャンすることでデジタル人民元によるショッピング補助金を受け取ることもできる。

BOCHKによると、キャンペーンに参加する小売業者の、クロスボーダー決済コストの削減にも繋がる。

BOCHKのデジタル通貨タスクフォース副部長を務めるチェン・グアン氏は、18日から開催のこのキャンペーンは、7月・8月という中国人観光客が増える期間に開催されるものだと話した。

この「越境ショッピングフェスティバル」を通じて、より多くの観光客を呼び込み、地元での消費を促進することを目指すと続けている。

香港はすでに2022年12月にもデジタル人民元の実証実験を行っている。中国大陸外でデジタル人民元がテストされる初めての事例となった。この際には、BOCHKユーザー500人を対象として、香港市内でデジタル人民元によるショッピングを行えるようにしていた。

スポーツ大会でも導入

中国人民銀行は、CBDC(中央銀行デジタル通貨)であるデジタル人民元を2014年より開発。2020年後半より、中国各地で大規模な実証実験を実施している。

デジタル人民元はe-CNYなどとも呼ばれており、中国全土の約26の省や都市で試験的に導入されている。さらに、中国最大手のオンライン決済プラットフォームである「Alipay」と「WeChat Pay」でも使用可能だ。

関連デジタル人民元、WeChatペイの対応開始へ

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

デジタル人民元をめぐる最新の動きとしては、7月28日から8月8日まで中国の四川省成都で開催される、国際的な大学生のスポーツイベント「夏季ワールドユニバーシティゲームズ」でもデジタル人民元が使用される。

当大会の実行委員会向けに、デジタル人民元ウォレットを開設しており、ケータリングや医療、移動などに活用していく。

中国は、2022年に開催された北京冬季オリンピックの際にも、デジタル人民元の実証実験を行った。この際には、オリンピックで中国を訪問した海外の選手やメディア関係者らもデジタル人民元が利用できた格好だ。

中国人民銀行の幹部は、オリンピック関連で1日当たりのデジタル人民元使用額は約3,950万円(200万元)に上ったとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧